2008年08月07日

モバイル機器によるP2P

モバイル機器による P2P 利用が問題化の兆し」という記事です。

予測されていた話です。
で、ここで、ちょっと、補足しておきたいことがあります。

米国最大の無線通信事業者 AT&T は、FCC に宛てた書簡の中で、モバイル ワイヤレス ユーザーによる P2P アプリケーションの利用は阻止しないが、「非常に大きなネットワーク容量」を占有するような利用の仕方は禁じていることを明らかにした。

この話は、現在のモバイル機器の、

『無線の使われ方』としては、基地局に繋げ、キャリアさんの網を経由して相手を通信するという、クライアントサーバモデルで、その網(IP層)の上で、P2Pをしている

という、アプリケーションにおけるP2Pの話になります。

しかし、そのほかに、

『無線の使われ方』として、WiFiのadHocな通信のような、無線(物理層)レベルでP2Pをする

という、無線そのもののP2Pの話もあります。これは、無線メッシュとかその辺りがキーワードとなるものです。
そして、こちらこそが、モバイル機器のおもしろさであり、新しいサービスを生まれる可能性を秘めたものといえるでしょう。(電波が届く範囲にブロードキャストするとか、有線ではやりにくいことが出来ます。)
ということで、モバイル機器によるP2Pは、ぜひとも、こちらの視点で考えてもらえればと思います。




おまけ
ただ、これは、キャリアさんのコントロールからモバイル端末を解放するということも意味するので、なかなか、表には出てこない話ではありますが。。。
でも、こちらの世界も着実に研究が進んでおります。<三角が大好きな人とか

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