2008年02月26日

NTT迷走の裏側

NTT迷走の裏側」という記事です。

何かというと、「NTTの自縛 知られざるNGN構想の裏側」の要約に近いものです。(書いている人は、同じです。)
ということで、本書が、気になっていた人は、まず、こちらを読むのがよいかと思います。


で、、「NTTの自縛 知られざるNGN構想の裏側」の方ですが、どこが見所かというと、、、

NTTさんの組織構造の解説と問題点、そして、NGNの問題点を、、「電話的価値観」という言い方で、「電話的視点」から解説

という点かと思うのですが、ぶっちゃけ、

硬直化した組織の弊害

みたいな内容です。
で、これ、あとがきで、「会社は頭から腐る」の指摘と同じ構図であると、ぶちまけており、「ああ、やはりですか」みたいなオチになってます。
ですので、技術的にとか、戦略的にとかいう視点は、ありません。基本、組織論です。

ですが、さすがに、日経コミュニケーションの記者さんの著書でして、NTTさんの組織構造を、政党の範囲まで広げて、取材されている点は、さすがです。
これを、見ると、NTTさんの本質的な組織構造を垣間見ることが出来る点は、一読の価値があります。

2008年02月25日

NTT次世代ネット、月200円追加で高速保証

NTT次世代ネット、月200円追加で高速保証」との日経記事。

NGNは、200円???

基本的な料金は現行の光回線サービスと同額に設定し、新たに始めるハイビジョン映像などが視聴可能な「通信速度保証サービス」は月額200円の追加料金で提供する。

コレで、今までの投資を回収できるんですかね??????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????


さすがに、ここまで低価格だと、あとで、大幅料金アップとか、ありそうで怖すぎです。
しかし、裏を返すと、現時点でのNGNの『コンシューマ向けサービス』の価値は、200円であると言うことですかね?




まぁ、ちょんぼをときどきやる日経さんなので、本当にどうかは、不明ですが。

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2008年02月24日

KDDI研究所、ユーザーの興味に応じたブログ記事のリアルタイム配信技術

KDDI研究所、ユーザーの興味に応じたブログ記事のリアルタイム配信技術」という記事です。

どんなものかというと、、、

ユーザーの興味に合ったブログの新着記事をリアルタイムに配信するための技術を開発したと発表した。ブログの記事内容を分析してユーザーの興味とマッチングさせ、SIPを利用することでオンラインのユーザーにプッシュ型の配信を行なう。

まさに、「雷電」が、目指している世界や使用法って感じです。
こうやって、メガキャリアさん自身が、こういうサービスを提供してくると言うのは、うれしいですね。

なぜかは、

「一般的な実例がないと、なかなか、理解してもらえないから」

ですね。
たとえば、WindowsやSolarisに対する、Linux や Oracleに対する、MySQLやPostgreSQLのように(この場合は、商用とOSSとしてです。)、やはり、『仮想敵』(もちろん、正確には、補完関係となります。)が、設定されていると理解してもらえるんですよね。


これは、ぜひとも、普及させていただきたいですね。

2008年02月22日

NGN商用サービスの技術資料を公開

NGN商用サービスの技術資料を公開」という記事です。

NTTさんが、2007年12月25日に公開したNGN商用サービスに関する技術参考資料の解説記事です。
公開されているものは、下記の3つです。
記事上では、これら3つを既存のフレッツなどのサービスと比較しながら、解説されております。(ぶっちゃけ、ほとんど、今まで変わりませんということらしい。)

●次世代ネットワーク上で提供を予定するIPネットワークサービス(データ通信)のインタフェースについて
●次世代ネットワーク上で提供を予定するIPネットワークサービス(音声通信)のインタフェースについて
●次世代ネットワーク上で提供を予定するLAN型通信サービスのインタフェースについて




基本的には、セッションより下のレイヤーの話がメインなので、いまいち、萌えないわけですが、あえて、取り上げるとすると、下記の部分ですね。

●コンテンツ配信については,帯域確保のための仕様が記述されている。
 ⇒SIP上で、SDPにより、帯域確保を行う。
●テレビ映像をIPv6で配信するためのIPマルチキャスト仕様も記載する。
 ⇒NTT東日本の「FLET’S .Net EX」やNTT西日本の「フレッツ・v6キャスト」などの仕様を取り入れた内容。

2008年02月21日

現場よりNGNへ期待すること

NGN:アプリ・プラットフォームや回線認証に可能性秘める」という記事です。

NTTさんが、回線認証に目覚めたのかと思ったのですが、どうやら、現場の意見のようです。
日経コンピュータ記者と日経コミュニケーション記者が、答えているという構図です。

日経コンピュータ記者さん、曰く。

ポイントは,NGNではこういった機能(テレビ会議やIPセントレックス,あとコンテンツ配信,スケジューラなど)を,認証機能付きで使えることです。

やはり、現場では、このへんのニーズが高そうですね。
(というか、逆に考えると、現時点では、コレしか、使い道が無いともいえる)


そして、Web系アプリケーションサーバとの融合のお話。

NECは,SIP(Session Initiation Protocol)をよく知らなくてもNGNのアプリケーションを開発できるように「NGNミドルウェアパートナープログラム」を開始します。SIPは, NGNの中核となる通信プロトコルです。共通のAPI(Application Programming Interface)を開発するとともに,接続性を検証する環境を用意したセンターを設立します。ここで,開発したアプリケーションの動作を検証できるわけです。

APIできましたら、速攻で、雷電の方に取り込ませていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。ぜひとも、ライセンスとか、勘弁してください。<(_ _)>

海外では,企業もWebSphere,通信事業者もWebSphereとなっているケースが多く,すごくシステムを構築する際のスピードや柔軟性が上がっています。

日本国内でもNGNのシステムは,企業のシステムの親和性に配慮してほしいところです。携帯電話のように“機能は高いけれども独自仕様”みたいになると使いづらいものになってしまいます。

ということで、『エンタープライズ向け』の期待値は、膨らんでいるようですね。よきかなよきかな。




ついしん
『コンシューマ向け』の件については、問い合わせないであげてください。

2008年02月20日

KDDIのNGN/FMBC戦略を聞く

ついに、KDDIさん登場。「KDDIのNGN/FMBC戦略を聞く」です。合わせて、VoIP Conference 2008の澤田さんの資料も参考にすると、よりわかりやすいと思います。


この時期になった理由は、2.5GHz帯のモバイルWiMAXの免許の絡みのようですね。こちら参照

この記事を一言でまとめれば、

モバイルWiMAX事業の説明

(というほどの説明にはなってませんが。)というところのようです。




ということは、SBさんもそろそろ出てくるのかな?

2008年02月16日

VoIP系ニュース2008/02/15

2008/02/15までのVoIP系のニュースをまとめて。。。


ITPro Expo 2008

総集編

これだけ読んで、いった気になるのが、正解のようです。



The Mobile World Congress 2008 Barcelona

ケータイWatchの特集
ITMediaの特集

Android祭りという感じのようです。

●そのほか
国内のサービス・端末を紹介するNTTドコモ

905シリーズは、世界ケータイとかいっていたし、ほんとうに世界に出る気なのかな?
↓のような話もあるようですし。

NECとAlcatel-Lucent、LTEの合弁会社設立


「新サービス、新端末の投入で、インターネットを再定義する」――NokiaのカラスブオCEO

Nokiaさんの端末は、最近いろいろと面白いので、ピックアップ。

■NGN
NTTが投資ファンド設立
NGNサービスの開発研究所が開設

どれだけ、元気の良さそうなベンチャーが登録されるかが、鍵ですね。


NTT R&Dフォーラム2008開催=NGNサービス開始目前の最新技術が一堂に=

impress R&Dは、あいかわらず、気合いはいっている記事ですね。

日中韓NGN構築…通信で協調し欧米対抗、主導役目指す

う〜ん、、、もともと、日中韓に統一規格があるわけでもなく、中国ではファーウェイが、がんばって作っているので、結局、競合になる気がするんですけどね。
ちなみに、↓韓国も独自にやっているようですし。。。

ETRIの次世代ネットワーク技術が国際標準に確定


NTT東西の次世代通信網(NGN)に対する規制を考える

長い。。。あとで読む。
(でも、良さそうなこと書いてありそうなので、要チェックです。)


NTTの自縛 知られざるNGN構想の裏側

本文は、予定通りの内容なので、スルーでも問題ないですが、コメントに微妙な暴露ネタがあって参考になります。
↓で、まとめてくれているようです。

NEO業務日誌


「料金、速度競争は自らを土管にする行為」--ソフトバンク孫氏、スペインで講演

Yahoo!も持っていて、「サービスをクリエイトできる」ソフトバンクさんだから、いえることですね。
ただの土管屋さんが、そこを夢見ても、無惨に散るだけだと思います。はっ!まさか、ソフトバンクさんとしては、そこを狙っているんですかね!?ライバルの自滅を(w <穿ち過ぎです。


2008年日本の通信

お暇があれば、どうぞ。




■ケータイ
ベンチャーの米Azingo、初のLiMo仕様モバイルLinuxプラットフォームを発表

アプリケーションまで、入っている至れり尽くせりパッケージとのこと。たしかに、いろいろと入ってますね。

スイートは、音楽・動画プレイヤーなどを含む「Azingo Mobile Entertainment」、ウィジェット、WebブラウザなどWebアプリケーションの「Azingo Mobile Internet」、それに「Azingo Mobile Productivity」「Azingo Mobile Communications」の4つで構成される。


AndroidとLiMo、2つのオープンソース携帯は共存できるか


「取説を不要にしろ」と、孫社長は言った──ソフトバンクモバイルのUI戦略 (1/2)

これからのモバイル機器(ケータイだけではなく)の発展を考えると、ここが、正念場ですね。どれだけ新しいUI生み出されていくか、楽しみです。


【MWC2008】2008年後半に携帯電話は大きく変わる,英ARM

処理能力が、PCに追いついてくるというお話。
サイズとバッテリーの制限が、いかんともしがたいわけですが、でも、一皮むけるのは間違いないということで。


米Motorola、携帯事業の分社化/売却を検討へ

だそうです。


携帯フィルタリング「強制反対派」に支持が集まらない理由

でも、金になると解ると、「スパム」のようなものが出てくるわけで、「業界全体の未来を考える」的な犠牲になれる人が出てこないと難しいと思うわけですが。。。

インターネットや携帯は社会的なインフラとなり、その影響は大きい。しかし社会のルールを決定しているのは、ネットへの理解が少ない層であることも事実だ。ネットの不安を取り除くためのこういった層に向けたアプローチ、政府・政治家へのロビー活動、マスメディアの問題点を押さえながら戦略的な取り組みを行うフェーズに突入している。

わが心の情報流通
この感覚は、伊達ではないと思います。

現状を批判するわりに自分の問題となると誰しも尻込みする


しかし、クロサカさんが、お悩みのようですね。。。




■無線
イー・アクセスおよびソフトバンク、オープンワイヤレスネットワークを折半出資会社へ
2.5GHz帯免許を取得できなかった2陣営,MVNO検討はじめる

イー・アクセスさんとソフトバンクさんは、まだまだ、がんばるそうです。

おまけ
アッカ決算、今後はワイヤレスで成長を目指す〜イー・アクセス提案には反対


YOZANが業績低迷で事業再編、WiMAX事業は凍結

なんというか、予定通りすぎなので。


「Google抜いて世界No.1ネット企業へ」ソフトバンク孫社長が中長期戦略

気になった点。

孫社長が2点目に挙げた潮流「中国を制したものが世界を制する」


サービスの普及という面において、根本的に技術力は関係ないだろうと、つっこんでおく。

Googleの方が技術的に優れているのではないかという指摘には、真っ向から反論した。


700MHz周波数帯競売、注目の「C」ブロックで新たな入札はなし

注目の入札、第二ラウンド。下記が、全てを物語っております。これ以上は、入札する意味無しと。

Cブロックへの入札は、1月31日に47億1000万ドルの入札があってから、2月1日にも一時的に動きのない状態に陥った。FCCが設定した46億ドル 4000万ドルの最低落札価格を超えたことで、あらゆるデバイスおよびソフトウェアアプリケーションに帯域を開放することを落札者に求める条件が適用されることになった。これはGoogleの求めで採用された条件だ。


総務省 ミニ基地局許可へ 秋に実用化 携帯“不感”を解消

フェムトセル、解放へ。



■おまけ
の登場で注目される「P2P技術」のシンポジウムを開催へ!

無印吉澤さんは、4の数字がお嫌いのようです。

2008年02月15日

SIP業界ってどうよ?

こちらのエントリーの奇想天外さんのコメントが、発端のエントリーとなります。

基本的には、新卒に捧げるSIP業界の大きな枠の俯瞰です。
個別企業さんの解説は、しておりません。この手の話は、某巨大掲示板を見てもらった方が、詳しい可能性があるので。。。(;^_^A



■SIP業界構造
基本的な構造、すなわち、お金の流れは、

キャリアさんをトップとするピラミッド構造

です。(政府系案件を流す、IT土方の構造と一緒です。)

以前も、奇想天外さんが、ソフトフロントさんの取引先企業を見て、「DoCoMo系列なんですかね?」というような発言をされていましたが、そうみえる理由がこちらの話となります。

結局、キャリアさんか、政府(総務省(NICT)か、経産省(IPA)か)のどちらかから、お金が流れているというのが基本です。



これ以外ですと、独自路線のベンチャー系が、ほんの少数存在します。
しかし、ベンチャーに見えても、上記の構造に組み込まれているところがあり、見極めが難しいですし、この手のところは中途重視ですので、新卒の学生さんが、リーチするのは相当に難しいと思います。

補足としては、去年のAsteriskの波が来たので、そこそこ(100社くらい?)には、増えているのではないかとおもいます。
そのため、「Asteriskというキーワード」で、アプローチする価値はあるかもしれません。
※参考記事:http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060928/249327/




■「SIP」業界とは
さて、本来は、こちらから話をすべきなのですが、あえて、後ろに持ってきました。

なぜなら、悲しいお知らせしかないからです。



「SIP」業界という言い方をするのであれば、「SIP」をメインに扱う業界といいたいところですが、はっきり言って、存在しません。あるのは、

「VoIP」業界

です。
そのため、メインで扱うのは、「電話」であります。「SIP」は、たまたま、その中で普及した一部品に過ぎません。まして、「セッションのためのSIP」を取り扱うところなんて、存在しません。

具体的なアプリケーションとしては、大きく下記の2方向になるのではないかと思います。
上記が、従来のアナログ電話から来る流れで、下記が、IMSの流れを汲むものです。

・電話屋がやっているVoIP
・Webアプリケーション屋(BEAさんやIBMさん)のWebミドルウェア




●これぞ、「SIP」業界
こういう状況ですが、実は、「SIP」業界というべきところが存在しています。
それは、「仕様策定」分野です。(反論意見も、あるかと思いますが。。。)

日本国内であれば「TTC」、世界的には、「ITU」や「IETF」などとなります。

電話やSIPとしての、SIPの仕様を策定するという仕事です。まさに、SIPに関わっているといえそうなところです。

ですが、ここは、

「政治」の世界

です。

私も、詳しく知りませんので、どのようにしてたどり着くのかわかりません。
たぶん、国内組織であれば、総務省かメガキャリア、世界的には、シスコなどの世界レベルの通信メーカーなどに就職するというのが近道だと思いますが。。。
どこに配属されるかは、運であるでしょうから、ギャンブル性が、非常に高そうな気がします。



■ひとまず、まとめ
で、どうなの?というところですが、

飛び込むべき

と、私は考えております。
理由は、すくなくとも、向こう数年は、NGNがらみがあるので、あわただしい業界となるからです。
そのため、貴重な経験を積む機会が豊富にある状況といえるからです。


あれ?「SIP」は出来るの?と、思うかもしれませんが、残念ながら社会に出る以上、これからやることは「仕事」であるため、振られたことをこなすことになります。要するに、「SIP」が出来るかどうかは、運次第となります。

すなわち、SIPの仕事がやりたければ、

SIPの仕事ができるように、周りをコントロールする

という手段が、一番確実な方法となります。
そして、あわただしい状況だからこそ、こういうコトがやりやすいわけです。


ただ、新卒の学生さんであれば、このような処世術は身についていないと思いますので、まずは、「経験を積む」とわりきって、自分の感覚とマッチする企業を選ぶというのが、現実解かもしれません。
あわただしい状況ですので、みるみると経験が積めることでしょう。そして、いろいろ見えてきたところで、次のステップを考えればよいのです。

補足として、IT業界ってやつは、数年単位でやることが遷移していくことが、ざらにあります。私自身、SIPをやり始めたのは、社会人3年目です。それまでは、Webアプリをやっていた時代もありましたし、ネットワーク管理・運用をやっていた時代もありました。
ですので、現時点では、「一生をSIPに捧げる」とか、気を張るのではなく、「本当のやりたいことを見つけたときに、それをやるための方法論を身につける」程度の感覚が妥当ではないかと思います。


なぜ、このような話をするかというと「やりたいことをやる」=「自分の信じた思いを貫く」となり、結局、精神論的な話になります。
技術力や業界経験なんてものは、あとから継ぎ足せるし「減らない」のですが、この「思い」というやつは、始めたときからいろいろな障害により「減っていく」のです。
ですので、この「思い」に自信がなければ、障害からのダメージを減らすために経験を積むことを強くお勧めします。(つまらない大人とか、攻めないでください>< 本当に、これは重い話なのです。。。)
このへんの話は、RBCの最首さんのブログを、参照してください。



では、どこに飛び込むべき?というところですが、大枠は、下記のような感じかと思います。業界経験がない状況では、これ以外の分類、または、詳細な分類は、五十歩百歩かなと思います。どこいっても、それほど、違いはないと。

ベンチャー系・・・即戦力の技術が身につく傾向がある
キャリア系・・・・・・業界を見渡せて、いろいろなコネを作れる傾向がある


ベンチャー系だと、(現時点では、キャリアさんに支配されているこの業界で)コネが作りにくい分、後々、ビジネスが大変かもしれません。
大手系だと、ビジネスはしやすいかもしれませんが、それが、「しがらみ」となって、足かせになるかもしれません。

あくまで、傾向です。で、何によって決定されるかというと、そのときに知り合った人に依存します。こればかりは、運の要素を多分に含んでいるので、なんともしがたいところであります。




以上、長々と書いてきましたが、何が言いたかったかというと、この業界「どこいっても大差ない」、自分の「思い」を実現する(維持する)ために、「行動」が必要、そして、よりよい行動をするために「経験」が重要って話です。
身も蓋もない結論なのですが、自分の思いを実現するためには、急がば回れということで。



ついしん
この結論的話がいいたくて、書いたエントリーなので、無理がある流れになってますね。。。すみません。。。

2008年02月14日

第五回P2P SIP勉強会の議事録公開

第五回P2P SIP勉強会の議事録を、公開いたしました。

今回は、私の不手際により、あまり、議論が進んでおりません。orz
次回こそは、まともな議論を進行させたいと思います。

次回は、大西さんによる講演と今までの議論の総まとめ第一弾を予定しております。時期は、まだ、未定ですが、2月下旬から3月上旬になると思います。

第五回P2P SIP勉強会の議事録公開の続きを読む

2008年02月13日

VoIPConference2008補足

遅くなりましたが、VoIPConference2008の補足的なものです。

まずは、資料をご覧ください。
プレゼン資料は、こちら。
・今回の雷電部分の開発者arclamp.jpのyusukeさんのエントリー


ということで、以下、補足です。



●聖域にメスを
こちらは、一緒に講演したAsteriskの高橋さんも触れられていたことです。
高橋さんは、日本において、Asteriskがいまいち流行らない理由として、下記のように上げておられました。

PBXを自分で使おうとする人はいない、なぜなら、「電話は聖域」と思っている人が多いから

「電話は聖域」という話は、偶然にも、yusukeさんが講演の中で訴えたことに一致しています。
そして、無印吉澤さんが感じられた

この雷電の魅力は、yusukeさんのこだわりから来る設計の良さにあると思います。

ここが、一つ重要な要素なのだと思います。すなわち、

Webを知り尽くしている人(Webの専門家)が、Webのために設計している

のです。
「電話は聖域」という話は、「心理障壁」ですので、この事実こそが、ポイントになって使ってもらえるアプリになるのではないかと、現在は確信しております。
(最初は、「聖域障壁破壊」の手段ではなく、ただ単に、電話屋からのアプローチじゃ、使ってもらえないだろうなぁというところから、yusukeさんに声をかけさせてもらったのですが、結果的に、とても重要な意味を持ったかなと思っています。(;^_^A アセアセ・・・)


ということで、みなさん、「電話はもう手中にある」のです。ぜひ、何か思いついたら、アプローチしてもらえればと思います。




●雷電の中身について

いずれソースコードが公開されたら、ちゃんとコードを追ってみたいと思います。

とは、無印吉澤さんのエントリー
まっててくださいねぇ〜。いま、まとめておりますので。。。
※実は、コード自体は、開発途中のもの含めて、sorceforgeのほうにアップされていたりします。ただ、書き散らし状態なので。。。(紆余曲折した姿を、コードから追えるようにと、全てアップされていたりします。)

というか、雷電部分のコードは、ほとんど無いようなものであったりします。今回のバージョンは、ルーティング部分に、ServiceMixを使っていますし、もう一つのキモとなる、HTTPとSIPなどのマルチプロトコル間でのイベントを共有するための部分は、はっきり言って「アプリケーションに依存」するので、おおざっぱなインタフェースあるだけの状態です。

もちろん、このインタフェースの状態で「フレームワークです」という言い方もある気もしますが(一応、そういっていたりもするのですが)、はっきりいって、プロトコルまで全部自分で面倒見無くてはならないので、ほとんど使い物にならないという現実があったりします。
そこで、(いずれ、使用用途が見えてくれば、汎用部品化すると思うのですが)、現時点では、明確なアプリが見えていないですし、良いアプリがこれから生まれてくるという状態であると信じていますので、ヘタにこのあたりを固定化せずに、手探りで作っている状態です。
そのため、今回の雷電は、「雷電1号機」=「CTI構築型戦略機(w」というような表現の方が、適切かもしれません。そして、ほかにMailと連携させるバージョンが出来れば、「雷電2号」=「手紙絨毯爆撃機(w」とかなるかもしれません。

そして、そのあたりが、yusukeさんのエントリーの下記の部分となるところです。

じゃ、こんなものを作っていって何がいいのか?それは、これまで断絶されていた音声とWebのエンジニアによるマッシュアップです。何ができるのか、ということは想像できません。むしろ、このいうオープンな仕掛けによって音声とWebが連携できると分かることで、みんながどう思うかが楽しみです。なんか、新しい価値が生まれる可能性があると思っています。
というわけで、興味ある方は連絡ください。

ほんとうに、「なにか、こんなコトできたらよいのでは?」などのアイデアがあれば、どんどんと寄せていただければと思います。冷やかし大歓迎です!




おまけ
ちなみに、ルーティング部分は、独自のものも作っております。もちろん、ServiceMixで問題は全くないのですが、実装的に面白そうなネタを思いついたのと、個人的に、iPhoneなどのモバイルがジェットに入れたいので、そのときにスリム化できるようにとの思いがあったりします。




●私の考える雷電
最近 の ネットワーク系ですとIPv4の枯渇問題から、IPv6ネットワークが追加されようとしています。さらに、IP以外にも「RFID」や「ZigBee」といったセンサーネットワークなどが出現しております。
また、IPの上に載るプロトコルも「DLNA」が出てきたり、アプリケーションも「iTMS」など、独自のプロトコルをしゃべるのがあたりまえになっています。

すなわち、ネットワークが、物理的(IP以下)なものからプロトコル的なものまで、種類が増えようとしております。


ですが、もちろん、お互いが通信することは出来ません。
そこで、これらのネットワークが相互に通信できたら、世界が広がるだろうなぁということを考えて、生み出されたのが雷電となります。(SIPの相互接続から、全てのプロトコルの相互接続へ)


ということで、この視点から見ると、雷電+SIPropは、具体的な動作のイベント通知付き(独自定義可能な)異種プロトコル間ゲートウェイとなり、これが私の考える雷電となります。
そして、今回の雷電では、手始めにHTTPとSIPをお互いに通信できるようにしたというしだいであります。


で、これが何に使えそうかといえば、Apacheなどのサーバアプリ(例えば、個人SNSなど)と一緒に、iPhoneに入れたら、何か面白いことが出来そうに思えませんか???
iPhoneでのiTMSプロトコルをフックして、何らかのイベントとしてサーバアプリへ、通知してあげるとか、どうでしょう?
なにか、面白そうだと思いませんか?(ここのポイントは、あえて、クライアント側(モバイルがジェット側)にサービス用のソフトウェア一式が入っている点だと考えています。)


とはいっても、こちらの話は、もう少し先のお話なのですが。。。
そして、このあたりが、講演資料の「僕(yusukeさん)が考える雷電とは」というくだりや「雷電のロードマップは?」という質問に対しての私の回答が「5年後くらいを見ている」となった理由だったりします。


もちろん、今回作成した雷電の「HTTPとSIPの融合」を軽視しているわけではありません。
こちらが、うまくいかないと次もないワケなので、重要なロードマップなのですが、こちらはWebアプリケーションがあってなんぼだと私が考えているため、「聖域にメスを」の理由の通り、「Webの専門家(=yusukeさん)にまかせる」というスタンスなだけだったりします。

2008年02月01日

第五回P2P SIP勉強会の告知

第五回P2P SIP勉強会の告知です。


■開催内容
●日時
-2月9日(土)
-13時〜 お好きな時間まで

●会費
-なし

●会場
-ATL Systems さんのコラボレーションラウンジ
-新宿のオークタワー17階

●内容
-前回のネタのおさらい(http://www.p2psip.jp/ をご覧ください。)
-首藤さんによる「CTOは見た!西海岸の全て」をお送りいたします。

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