2006年06月30日

著作物のP2P共有非合法化???

スペインで著作物のP2P共有非合法化」という記事が出てます。

P2Pによる不正なファイル共有を非合法化する知的所有権保護法 (intellectual property law) の改正案がスペイン国会に承認された。

とかありますが、意味がわかりませんね。「不正なファイル共有」って、普通に非合法な気がするのですが。。。それとも、「日本みたいにダウンロードはOK」みたいなのが、ダメになるって感じですかね?
それに、P2Pの定義自体をどうするんでしょうね?P2Pといっても、厳密に見れば、クライアント-サーバ形態と変わらないという見方も出来るわけで。

GoogleV6

Googleが、IPv6に本格参戦するという予測が、こちらにでています。

「スラッシュ20規模のアドレスを確保しているこのほかの企業を皆さんはご存知だろうか? Googleだ」とライトマン氏。「Yahoo!もだ。サービスプロバイダーが準備をしていないというわけではないが、高度な集合体と明確な展望を掲げる経営体制を持ち、技術に精通した企業が、(IPv6)導入への準備にかかっている」

 「これがGoogleがモバイルダークファイバーを買収した理由だ。明確な意図がある。『ほかの米企業がのんきにIPv6を導入しないのなら、自分たちが導入してしまおう』という意気込みなのだ」

話としては、解りますが、狙いが良くわからないですね。なぜ、IPv6にしなければならないのかが。

IPv6のメリットは、膨大なアドレス空間によるNAT問題の解決にあるかと思われますが、この使い方だとクライアント−サーバ型ではあまり意味をなしません。P2P型において、初めて意味をなすところです。

そうなると、GoogleTalkがらみとなりそうですが、現状のGoogleTalkがIPv6化したところでメリットはなさそうです。
そこで、もう一歩進んだものが出てくる可能性がありますが。。。一つの答えとしては、MSのGrooveのような方向性ですね。このような使い方を考えるのであれば、P2P型を重視する意味があります。

さて、どうなることやら、見物ですね。IPv6をやってきた人間としては、是非とも、普及させていただきたいものです。
(デジタル放送とどちらが早く普及するかなんて、自虐ネタを披露しないですむように。(;^_^A )


※余談
ちなみに、IPv6になったからと言ってNAT問題が解決する保証はありません。なぜなら、GlobalにIPをさらしてしまうとセキュリティーの問題が出てくるためです。
特に、企業においては、内部のネットワークトポロジーを公開したくないでしょうから、依然としてNATのような技術が使われることでしょう。(某ルータメーカーにお勤めの友人もそういってました。)
ただ、コンシューマレベルでどうなるかですね。こちらは、ある程度Global化しそうですが。。。要は、ルータメーカーの思惑次第でしょう。(普通、デフォルト設定のまま使用しますから。)

2006年06月29日

MS社ビジネスフォン市場へ参戦

MS社が、オフィス電話市場へ本格参戦するようです。「Microsoft Office Communications Server 2007」「Microsoft Exchange Server 2007」ロードマップ
まさに、ついにという感じですね。

Microsoft Office Communications Server 2007の機能としては、

この戦略に向け、MicrosoftはOffice 2007の一部として統合的な通信機能を発表した。リアルタイム通信プラットフォーム「Microsoft Office Communications Server 2007」は、既存のソフト、サービス、デバイス間でのVoIP通信管理や音声・ビデオカンファレンス、IM通信を可能にする。このプラットフォームと連係する通信クライアント「Microsoft Office Communicator 2007」は企業向けの「ソフトフォン」、IM、Webカンファレンスなどの機能を提供する。

というところで、コミュニケーションに関する機能をフル実装しているいますね。
内容的には、こちらのエントリーで紹介したアプリケーションと全面対決なりそうですね。どのように、MS社の追撃をかわすのか興味深いところです。
ただ、従来のOffice Live Communications Serverのアップグレード版という位置付けだそうで、どのくらいアップグレードしているかが気になるところです。LCSの機能は、とても、微妙でしたので、つけいる隙がありましたが、今回はどうでしょうか?国内では、ケータイ系の機能で差別化を図るのが、セオリーと言うところですが。



Microsoft Exchange Server 2007の機能としては、

「ユニファイド・メッセージング」(UM:Unified Messaging,統合メッセージ機能)という新しい機能が搭載される。MicrosoftはまだUMの仕組みについて公に多くのことを語ってはいないが,予定されているUMの機能には役に立ちそうなものがいくつかある。

というところで、詳細はまだのようですが、概要としては、
・ボイスメール、FAXのOutlook連携

・Microsoft Office Communications Server 2007連携

・IP-PBX連携

と、いったところでしょうか。
これが、さらに、MS-Grooveといった他のMS-Office製品とも連携すると思われますので、コミュニケーションアプリベンダーにとっては、強力なライバルとなりそうです。


IP-PBX系の機能は、他社のものとの連携を想定しているようですね。これは、正しい戦略かと思います。米国と日本でさえ、PBXに求められる機能は大きく違うため、一社で世界を相手にするのは不可能だからです。
そのため、何社か既に提携が発表されているようです。国内では、国内トップメーカーのNECと提携がすでに発表されています。
ちなみに、
そのPBXが「SIP over TCP」と「RTP over TCP」をネイティブでサポートしているのならば,Exchangeの統合メッセージング機能が使えるかもしれない

と、TCPオンリーだそうですので、UDPなSIPサーバとは接続不能だそうです。
これも相互接続問題の最たる例の一つです。RFC的には、UDP/TCP両実装がMUSTであるにもかかわらず、国内では某社の仕様書にUDPのみと記述があるため、UDPしか実装されていないことがあります。MS社の場合は、その逆であり、まさにSIPの世界の混沌さを示す象徴的な事象になりそうですね。
もちろん、SIPropは、TCP/UDP変換機能を搭載する予定ですので、もしかしたら、このあたり受けるかもデスね。

NGNなお話し

南方司氏のBlogにNGN雑感というエントリーが出ていたので、ちょっと、便乗を。

さて、引用。

ただNGNの描く世界が具現化するかというと,甚だ心許ない.The Internetとは別にQoSのかかったclosed IP networkでmanaged serviceを提供し,additional chargeを得るというモデルは,電話会社にとっては「夢よもう一度」だけれども,なぜB-ISDNがコケてInternetが成功したかというと,キラーアプリは末端から産まれるからだ.無料のThe Internet上で提供されるサービスより魅力的なキラーアプリを電話会社が提供できるかというと甚だ心許ない.

この辺のお話しは、まさに同感と言うところであります。このままですと、「NTT版インターネット」の再発明でしかないわけです。

そこで、私的には「課金システム」の解放に期待しています。ADSL費、ISP費、ケータイ費、モバイル通信費、コンテンツ費、etc...を、全部別納という無駄があり、且つ、少額を筆頭に課金の問題はなかなか難しいですからね。
淡い期待ではありますが「コンテンツ流通教科書」などの話も現実味が出てくるかもしれませんし、SIerやNIerなどにどんどんと解放していってもらいたいものですね。

ちなみに、階層的には、こちらのエントリーの「セッション層」に位置する機能です。


ただ、南方司氏も指摘していますが、その投資額が見合うかが微妙なわけですが。。。
さらに、NTTさんも「土管屋(電力会社と同じような立場)」になりたくはないというところが、本音のようなのでうまくいかなそうなところが、現実なのですが。。。

2006年06月28日

日立、NGNへ向け再編

日立がNGNに向けグループのネットワーク事業を再編」という記事が出ています。
対象は、

今回の再編の対象は日立コミュニケーションテクノロジー(日立COM),日立インフォメーションテクノロジー(日立IT),日立ハイブリッドネットワーク(日立ハイブリッド)の3社。

ということですが、微妙ですね。
NGNの基盤ネットワークを狙うなら、アラクサラネットワークスが必須でしょうし、IMSやFMCを狙うなら携帯系が必須かと思いますが、どちらも入っていないようで。。。

今まで重複して、無駄があった部分を統合してからということなのですかね?

XScale、売却

以前に、噂は出ていましたが、確定したようですね。IntelのXScale事業売却

XScale、素晴らしいチップだと思うのですけどねぇ。ただ、いかんせん、高すぎましたが。。。
でも、あと数年がんばって、昔のハイエンドをローエンドに落とすという良くある半導体戦略とか取れなかったのかなぁ。
それとも、純粋に不要だったのかしらん。

PCの電源は切るな

ちよろずさんにて、「携帯の「パケット定額」はテレホーダイ以上の衝撃だった。」とのエントリーがあり、

(3) 携帯は常時持ち歩いていて、常時起動している

PCは当然「PC起動→インターネット接続」というプロセスを踏むことになり、使うまでの時間がそれなりに必要ですが、携帯の場合は常時持ち歩いていて常時起動してる為、Webを見るまでの障壁がとても低いのです。


と、言っておられますが、私も声を大にして言いたい
PCの電源は切るな
と。
これだけで、今まで相当違うPC環境を手に入れることが出来ます。

・思ったときにすぐ使える
良くあるちよろずさんのエントリーにも書かれていますが、「あっ、これ、調べたい」と思うことは良くあっても、「PC起動→インターネット接続」のプロセスの前にあきらめてしまうことが多いと思います。

・使った状態が維持されている
常に起動状態であれば、アプリケーションを終了させる必要が無く、前回の使用状態のまますぐに使い始めることが出来ます。
例えば、動画などを閲覧していた場合「一時停止」のままの状態を保持できます。通常、再度再生して、前回見ていた部分までスキップするパターンなどになるはずです。

ただ、いかんせん、最近のPCは騒音が激しい&24時間起動が考慮されていないので、一筋縄ではいかないと思いますが、PCの買い換えの時は、是非とも、24時間稼働を念頭に置いたチョイスをしてみてください!

標準規格準拠へのジレンマ

こちらで掲載中の中川氏のBlogに、SIPropの存在意義と言うべきポイントの解説がエントリーされていたため、ご紹介させていただきます。

さて、いきなり引用を。

■標準規格準拠へのジレンマ

当初の我々の製品は、当時(今も?)勃興していた「SIPプロトコル準拠」を謳い文句にはしていたが、仕事を続けていると、社内の限られたリソースをどう配分していいのかと悩むことが多々あった。

<中略>

Gphoneについては、途中からはビジネスユーザーメインに切り替えたものの、当初は一般コンシューマ相手のSIPソフトフォンであったことから、新機能も追加していかなければユーザーに飽きられる。しかし、追加する新機能は「SIP準拠」かどうか、そういう縛りもあった。

つまり、新機能は自由に追加したいが、新機能が「SIP互換」を保てるのか、保てないものを追加すべきかどうか、というジレンマがあった。

まさに、この部分が、SIPの混沌としている部分であります。ビジネスフォン関連では、本当に、各社まちまちに実装してくれておりまして。。。(ノ_・、)シクシク
そこで、この標準を作るべく、SIPropプロジェクトを立ち上げているというわけであります。


最後に、もう一点、気になる点があったので、引用いたします。

まぁ、オープンソース化か、実は今後ひっそりとSIP化するという動きがあったりすると、かなり激震が走って面白いかも、と個人的には思う。実際この2つが重なれば、VoIPクライアントのさらに多くがSkypeになるのではないかなぁ。いや、ただの当たらない勘ですが。

私のつたない知識の範囲では、プロプライエタリな通信規格で普及してるものってないかなぁというところです。
なぜ、普及していないかといえば、通信機器の場合には、いろいろなデバイスへの組み込みが必須要件となるため、一社が独占の状況で普及させるのは非常に困難だと思われるためです。
特に、このような下位レイヤーの場合、それ自体に製品を魅力的にする価値はなく、当たり前の機能となってしまうため、コスト要求が非常に強い部分となり、より一社独占を妨げる要因となっています。(本当に、どこも払ってくれないのですよ。。。ただの通信モジュールには。こちらのエントリーを参照。)

といったところで、現在のSkypeでは、微妙かなぁと言うところですね。たぶん、XMPP(Jubber)系(GoogleTalk,Gizmo)のほうが、有力でしょうね。

ただ、指摘にあるようにSkypeがSIPをしゃべってくれれば相当面白いのですが。。。
いや、Skypeが通信規格を公開してください!SIPropで、Skype←→SIP変換しますので!(まぁ、これが言いたかっただけなんですが。(;^_^A アセアセ・・・)

自作ケータイ

噂の自作ケータイ。こちら

Java VM(MIDP 2.0)「intent」は、あるけど、SIPフォンが載っていいるわけではないのですよねぇ。
う〜ん、微妙だなぁ。ガジェットとしては、面白いんだけどなぁ。

2006年06月27日

WiFiルータ、5ドル???

ルータが1台5ドルらしいです。こちら

FONサービス用ということですが、それでも、すごい額ですね。場合によっては、販促品としてただで配れるくらいのレベルですよ、これは。

しかし、もう、このくらいの価格も見えてきたんですね。ルータは。。。
のちほど、エントリーをアップする予定であるのですが、これが厳しいのですよね。「ネットワーク層」に蠢くものにとっては。

Next DI???

さきほど、アークランプのゆすけ氏と密会して参りました。

そこで、ゆすけ氏より

次期DIは、SOAの融合点において、バージョニング管理が必須となる

という、旨の発言がありました。

これは、まさに、SIPropエンジンのゴールとしているところであります。

SIPropのアーキテクチャとしては、こちらのようになっております。

最終的に、インスタンス化されるビジネスロジックに相当する部分は、「シーケンス制御/吸収部」となるのですが、SIPにおいては、UAのバージョンが変わると動作が変わることがあったり、通話機能においては差異がなかったりするため、初期状態ではどの「シーケンス制御/吸収部」を使用すべきか決定できません。
そのため、SIPropでは、特定しなくても動作可能なように、「メッセージ変換部(JBI)」と「Router/Resolver部(スクリプト)」を設けております。
これらの動作としては、受けたメッセージ(プロトコル)を、「メッセージ変換部(JBI)」がパラレルにForkingして、「Router/Resolver部(スクリプト)」が状況に合わせて、篩い掛けをしていくという構造を取っております。
これにより、バージョンの違いや同一メッセージ(プロトコル)でも、正常に動作可能なようなアーキテクチャとなっています。

これは、まさに、バージョンの違いによる動作を吸収するアーキテクチャであり、ゆすけ氏の指摘している次期DIのような動作となっております。


う〜ん、話が、だんだんと大きくなってきてしまったなぁ。。。

2006年06月26日

SIPropの位置付けの俯瞰

私なりに考えている全体像の中でのSIPropの位置付けの解説をしたいと思います。
今更と言うところや説明不足も多々ありますが、私の説明用資料に近いものなので、ご容赦を。。。
そのうち、各層について、もっと掘り下げたものを書こうかと思います。

■全体像
下記のブロック図が、私の考えている全体像となります。(ちょっと、ださい図なので、書き換え予定。)また、最後に、データの流れなどを書いたポンチ絵もありますので、そちらも会わせてみていただければと思います。
全体の要素として、「アプリケーション」「マイニング」「プラットフォーム」があり、それらが連携することにより、1つのサービスが実現されると考えています。(各要素は、状況により、要素技術へと細分化されていきます。)
この図を元に、下記に簡単に説明を加えていきます。



■プラットフォーム
各デバイス間を相互に接続し、境界を排除するための世界。
シームレス・コミュニケーション といったあたりです。

●アプリ層
アプリケーションを使う上で、デバイスに依存しないUIや操作性を提供する層。
この辺のイメージは、中島聡氏のブログに的確な解説があるので、そちらをご覧いただければと思います。
デバイスも多様化し、使用法も多様化することがすることが、考えられますので、ある程度分野別にいろいろとミドルウェアが出てくるとは思います。

例:UIEvolutionさんのUIEngine


●セッション層
認証やパーミッション管理、デバイス間のセッション管理を行う層。
セキュリティー機能が付加した電力網のようなものを想定してもらえればよいかと思います。
SIPropは、ここの標準化を目指しています。
ここについては、後ほど、詳細な解説をする予定です。

例:NTTコミュニケーションズさんのm2m-x


●ネットワーク層
デバイス間のコネクションを確立するための層。
ここは、あまり説明は必要ないでしょう。SkypeのA2Aなどですね。

例:SkypeさんのSkypeや ソフトイーサさんのPacketiX




■データ
Googleが目指しているとおもわれる世界。
こちら側は、あまり強い分野ではないため、まとめ切れていません。名称も適当です。(;^_^A

●AI層
行動履歴などから「自分」の志向を判断し、適切な結果を導く層。
セマンティックされたデータと行動データから、思考して、最適解を導き出すという部分となります。

例:ハードディスクレコーダーの自動録画機能
(まぁ、まだまだAIと呼ぶには、アレですが。。。)


●ファインダビリティ層
入力された情報から的確な情報を探し出す層。
これは、書籍「アンビエント・ファインダビリティ」より、命名しました。
必要な情報をどうやって見つけ出すかという部分となります。詳細は、該当書籍をあたってもらえればと思います。

例:各検索エンジン


●マイニング層
あまたの情報を収集分類する層。
セマンティックやタグ付けといった意味づけに関するものやRFIDなどの膨大なデータ、動画といったものを情報処理するかという部分となります。

例:各検索エンジンのBot




■アプリケーション
●エージェント
上記の層から上がってきたデータを統合し、ユーザに見せるためのUI層。
私のイメージとしては、「外部脳・・・もう一人の自分」というものになります。

イメージ的には、こちらが究極に進化したもの。正確には、あの「何か」が出始めてきたときに、見て、「自分の分身がバーチャルな世界で勝手に動き回ったら面白いんじゃないの?」というところが、この妄想の原点になっています。



このような感じで、SIPropは、「プラットフォーム」の中層である「デバイスを繋げるための要素技術」であるというのが私の考えです。



最後に、この辺の話をポンチ絵にしたものを、貼り付けておきます。
2004年10月のあるデスマーチプロジェクト終了後の休暇中に暴走した状態で書いたもので、かなり恥ずかしいのですが、死蔵していても何も生み出さないので、公開してみることにします。
何かのお役に立つことを祈って。。。

2006年06月25日

IP時代における電気通信番号の在り方に関する研究会第二次報告書について

総務省から、「IP時代における電気通信番号の在り方に関する研究会第二次報告書」が、公表されました。

気になる点としては、下記の点ですね。

発信者が呼接続を継続するかを選択可能な機会を確保するた め、インターネットを経由している点について、インターネットへの転送前にガ イダンスにより発信者に告知することが現実的な対策と考えられる。

セキュリティーや品質保証の問題から、必要と言うことになっているようですが、どうなのだろうという気がします。

セキュリティーに関しては、最近では暗号化機能がつき始めていますし、NGNではIPsecを使用しますし、解決は時間の問題と思われます。それに、既存の固定電話も物理的なリーチが必要と言うだけで強固なセキュリティーが施されているわけではないですから。
品質保証に関しては、ベストエフォートがだんだんと認知されつつある現在、固定電話の品質基準の方を見直した方がよいような・・・というようなことをいうとやばそうなので、この辺はあまりつっこまない方向で。

感想としては、やはり、既存の固定電話ベースでの検討結果という感じですね。IPベースで検討するともっと違う結果となりそうなのですね。

IP時代における電気通信番号の在り方に関する研究会第二次報告書についての続きを読む

2006年06月24日

MVNOへ進出するサイボウズ

こちらに、サイボウズさんがMVNOへ進出するというインタビュー記事が出ています。

期待してしまいますね。

MVNOは、言うならば「網の解放」ということであり、電力網が電力会社から解放されて、家電市場が形成されたように、SIerさんやNIerさんがどんどんといろいろなサービスを開発して、新しい市場を作っていってもらいたいですね。
さらに、今後、NGN+IMSがでてくれば、もっと使いやすい形で、誰でも網が利用できるようになることが予想されますので、このときに本当の勝負が始まるのではないかと思います。

とはいっても、キャリアもただの土管屋になるつもりはないようで、なかなか、一筋縄ではいかないというところなのですが。。。


もちろん、私の方も、黙っては見ていないつもりはなく、いろいろと活動しているところですが。(;^_^A アセアセ・・・

2006年06月23日

ウタゴエ訪問

本日は、P2P界隈でお世話になっている首藤さんに、偶然、未踏関連でお会いしまして、現在、首藤さんがCTOを努めていらっしゃるウタゴエさんに、訪問して参りました。

まずは、建物がすごいです。
なんといっても、屋上へ続く階段が、恐ろしいことこの上なく。。。なんと、その階段、ビスで数カ所壁に打ち付けてあるだけで、もう、いつ外れてもおかしくない形状をしております。
私も、その階段に挑戦したのですが、ちょっと、ちびっちまいました。(;^_^A アセアセ・・・

つづいて、開発メンバーさんを前に、「SIProp」のプレゼンを行ったのですが、昨日やっとの事でまとまってきた基本設計がらみの話をしたため、まだ全くプレゼンするには租借し切れておらず、撃沈。。。_| ̄|○
その辺のからみもあり、もう一つの得意分野であるNAT関連のお話もほとんどぶっつけ本番でお話ししたため、いまいちまとまりが悪くなってしまいました。
やはり、ちゃんと、予習はしておかないとダメですね。申し訳なかったです。<(_ _)>

もし、また機会があるようでしたら、今度はちゃんと資料を用意して、リベンジしてきたいと思います。

本日は、ウタゴエの皆様、本当にありがとうございました。<(_ _)>

セキュアなメッセンジャー

こちらにセキュアなメッセンジャーソフトが、紹介されています。
企業をターゲットとして、中央で集中管理が出来るものということらしいです。まぁ、要するに、SkypeクライアントとSkypeサーバをセットにしたものですね。

前から、アイデアのレベルなどではありましたが、LCSやMSNを抱えるMS社につぶされてしまう可能性が高いため、皆さん、なかなか本気で取り組んでこなかった分野ですね。<MS社とがちバトルというのは、非常に高いハードルなのですが。。。
ここに、真っ向から挑戦するアプライアンスと言うことですので、是非とも、がんばってもらいたいですね。ぜひとも、MS社をおそれていては、何も出来ないと言うことを実証してもらいたいです。

VoIP事業者も通信サービス平等化基金「USF」

こちらによると、米国にてVoIP事業者も通信サービス平等化基金「USF」対象となるらしい。しかし、書きのような一文が。

USF徴収が義務化されるVoIP事業者は公衆電話回線に接続している業者に限り,IP回線のみを使うSkypeなどのサービスは対象に入れないと報じている。

ん?SkypeOut は対象外なのか?ウ〜ん、基準が良くわからない。

基本設計

基本設計ですが、だいたい、イメージが出来てきたので、設計を一気に更新いたしました。

とくに、実オブジェクトブロック図 が、よい感じに出来ており、読んでもらえればだいたいの動作がつかめるのではないかと思います。
あとは、細部を詰めていくという感じですので、詳細設計を見据えつつ、やっていこうかと思います。



つぶやき
まぁ、いろいろとつっこまれる要素はあるのですが、今のところ、無視してやっています。

2006年06月22日

要件定義〜基本設計の概要

SIPropの設計ページを作成しました。

今回は、下記のものについての要件定義と基本設計のキモとなりそうなところを洗い出してあります。

・メッセージ部
・シーケンス部
・スクリプト部
・スクリプト用関数

という感じですが、たぶん、見ても良くわからないかと思います。次回は、各部分のアーキテクチャをもう少し具体的に設計しようかと思います。この辺を書けば、だんだんと何が言いたいのか見えてくるはずですので。
その次は、詳細設計と称して、簡単なクラス図を書いていきたいと思います。

2006年06月21日

Windows Live Messenger

Windows Live Messenger の 正式版が公開されたようです。こちらのニュースより。

MSさんが、やっと、VoIPやIM関連に本気になってきた模様ですね。
LCS2005を出したあと、いまいち、行動が鈍かったので、いかがしたものかと思っていたところでした。
Windows Liveとの連携とは、まさに、先を見越したサービスになっていると思います。

ちなみに、この件の本当のキモは、こちらの発表ですね。MSの技術Topが「Groovy&NotesのRay Ozzie氏」になるわけで、Windows Liveとの連携は当然というレベルであると推測されます。
たぶん、まだまだ、隠し球を持っていると思われますので、これからも要チェックですね。

Windows Live Messengerの続きを読む

エプソンのB5ノート

こちらの記事にて、意欲作と思われる新型B5ノートが、6/27に発表されるとのこと。

エプソンは、なかなか、品質がよいという話なので、とても期待してしまいますね。PanaのLet'sNoteも捨てがたいところですが、あの液晶が。。。

2006年06月20日

IPA未踏ソフトウェア創造事業採択!!!

しばらく、地下に潜って活動しておりましたが、その結果が出ましたので、ご報告&リニューアルです!

2006年上期 IPA未踏ソフトウェア創造事業に、採択されました。採択内容は、こちら(1 今村 謙之)

採択された物は、こちらの「SIProp」プロジェクトとなります。詳細は、リンク先のページをご覧ください。
簡単に説明しますと、SIP(IP電話)の相互接続問題を解決するためのミドルウェアということになります。

しばらくは、これを中心の更新していく予定ですので、SIPやP2Pがらみに興味のある方はよろしくお願いいたします。

IPA未踏ソフトウェア創造事業採択!!!の続きを読む

2006年06月19日

Asteriskのホスティングサービス

リンクさんによる、Asteriskのホスティングサービスが開始されました。

Asteriskはもちろん、サーバやネットワーク自体も含めて面倒を見てくれますので、管理者不在でも安心して導入できますね。
また、この手のソフトフォンのサービスで問題となる「ソフトフォンを起動していないと着信できない」という点も、外部への転送機能があるため、それを固定電話や携帯電話に転送するように設定しておけば、問題ありません。

電話番号も数百円で追加できるとのことですので、非常に使い勝手のよいサービスに仕上がっていると思います。

キックオフ

2006/07/15(土) 9:00より、「2006年度上期 黒川・千葉・並木・斎藤4PM合同キックオフ」が開催されます。簡単に言えば、未踏事業にてどのようなことをやるかの概要説明会です。(たぶん)

誰でも参加可能ですので、ご興味のある方は是非ともご参加ください。キックオフ終了後には、懇親会(有料)も企画されているようです。

参加概要は、こちら

G-LEX

こちらのG-LEXですが、まさに、SIPropに相応しいサービスですね。ニュースリリースは、こちら

使用するIP電話は選択自由と言うことですが、SIPropでも訴えているようにそう簡単に相互接続はうまくいかないのが、現状です。
そこで、SIPropでG-LEXモジュール提供すれば、様々なIP電話をG-LEXにて使用できるようになるかもしれません。これは、なんとしてでも、G-LEXモジュールを作成せねば!

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