2006年06月28日

標準規格準拠へのジレンマ

こちらで掲載中の中川氏のBlogに、SIPropの存在意義と言うべきポイントの解説がエントリーされていたため、ご紹介させていただきます。

さて、いきなり引用を。

■標準規格準拠へのジレンマ

当初の我々の製品は、当時(今も?)勃興していた「SIPプロトコル準拠」を謳い文句にはしていたが、仕事を続けていると、社内の限られたリソースをどう配分していいのかと悩むことが多々あった。

<中略>

Gphoneについては、途中からはビジネスユーザーメインに切り替えたものの、当初は一般コンシューマ相手のSIPソフトフォンであったことから、新機能も追加していかなければユーザーに飽きられる。しかし、追加する新機能は「SIP準拠」かどうか、そういう縛りもあった。

つまり、新機能は自由に追加したいが、新機能が「SIP互換」を保てるのか、保てないものを追加すべきかどうか、というジレンマがあった。

まさに、この部分が、SIPの混沌としている部分であります。ビジネスフォン関連では、本当に、各社まちまちに実装してくれておりまして。。。(ノ_・、)シクシク
そこで、この標準を作るべく、SIPropプロジェクトを立ち上げているというわけであります。


最後に、もう一点、気になる点があったので、引用いたします。

まぁ、オープンソース化か、実は今後ひっそりとSIP化するという動きがあったりすると、かなり激震が走って面白いかも、と個人的には思う。実際この2つが重なれば、VoIPクライアントのさらに多くがSkypeになるのではないかなぁ。いや、ただの当たらない勘ですが。

私のつたない知識の範囲では、プロプライエタリな通信規格で普及してるものってないかなぁというところです。
なぜ、普及していないかといえば、通信機器の場合には、いろいろなデバイスへの組み込みが必須要件となるため、一社が独占の状況で普及させるのは非常に困難だと思われるためです。
特に、このような下位レイヤーの場合、それ自体に製品を魅力的にする価値はなく、当たり前の機能となってしまうため、コスト要求が非常に強い部分となり、より一社独占を妨げる要因となっています。(本当に、どこも払ってくれないのですよ。。。ただの通信モジュールには。こちらのエントリーを参照。)

といったところで、現在のSkypeでは、微妙かなぁと言うところですね。たぶん、XMPP(Jubber)系(GoogleTalk,Gizmo)のほうが、有力でしょうね。

ただ、指摘にあるようにSkypeがSIPをしゃべってくれれば相当面白いのですが。。。
いや、Skypeが通信規格を公開してください!SIPropで、Skype←→SIP変換しますので!(まぁ、これが言いたかっただけなんですが。(;^_^A アセアセ・・・)

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