2006年07月23日

NTT-NGNのトライアル受付開始

NTTさんが、自社のNGN網のフィールドトライアルの受付を開始しました。こちら
同時に、接続条件なども開示されています。公開された接続パターンは、下記の通りです。

・ISPやキャリア向けのNNI接続
・端末ベンダーやメーカー向けのUNI接続
・サービス事業者向けのSNI接続

UNI接続とSNI接続が、開発者に関係のあるところかと思います。
フィールドトライアルにおいては、ネットワーク間、ユーザ端末とネットワーク間、アプリケーションサーバとネットワーク間のインタフェースを情報家電ベンダ、サービスプロバイダや他キャリア等の皆様に広く開示して、コネクティビティの確保を推進し、アプリケーションサービスのご提案を頂きます。

という、NGN網へのコネクティビティが目的となっていますので、「プロトコル仕様書」のみが開示された格好となっております。
「サービス(機能)仕様書」は、「アプリケーションサービスのご提案を頂きます」となっており、各社が勝手に作っていってしまってよいというようにも読めますが、NTTさんのチェックが入ると暗に言っているため、どうなるのか不透明です。今後、「サービス(機能)」の開示もあり、それに合わせ込む必要があるのかもしれませんし。。。
という感じで、今回の資料では、NGNの方向性についてはまだ不明瞭なままというところだと思います。


※SIPにおける機能層は、下記のようになっています。今回、公開された資料では、「Stack(SIPスタック)層」だけが公開されたようなイメージとなります。

●SIPアプリケーションにおける機能階層

・SIPStack(スタック)層
 RFC3261相当の動作をする。
 一つリクエスト&レスポンス=ダイアログの単位を制御する。
 例:INVITEやREFER、SUBSCRIBEなど

・TU(シーケンス)層
 動作のシーケンスを定義する。
 複数のリクエスト&レスポンス=機能の単位を制御する。
 例:通話や転送、プレゼンスなど

・UA(ダイアログ)層
 複数の機能を制御する。
 複数の機能を並列動作させ、制御する。
 例:通話を開始すると、プレゼンス状態を「通話中に変更」するような機能など。

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