2006年07月04日

シチュエーションドリブンデスクトップ環境

実は、「マイクロフォーマット加速?」がらみで未踏ソフトウェア事業に応募しようと思っていたネタがありました。

作業場所(シチュエーション)を認識してダイナミックにWindowsのデスクトップを切り替える「シチュエーションドリブンデスクトップ環境」

というものです。
具体的には、下記のシチュエーション情報をキーとして


- IPアドレスやGPS、手入力による場所(オフィスや自宅など)
- 作業内容(プロジェクト単位やリラックスタイムなど)
- 時間(日曜や夜など)


下記の情報をダイナミックに切り替えることができるデスクトップ環境です。(具体的には、仮想画面とかMetaFremeのような技術を想定。)


●作業環境
そのシチュエーションにあった作業環境を復元する。
下記のものの内容が、変更され、アクセスしやすい状態とする。
例えば、「自宅」ではDVDライブラリーなどを表示したり、「オフィス」ではさらに細分化して「プロジェクト」単位で入れ替えたりすることを想定。(プロジェクトごとに、お気に入りや作業フォルダとかディレクトリ化しますよね?メールとか、ごちゃ混ぜになりますよね?)

- デスクトップ
- スタートメニュー
- ユーザプロファイル(dotファイル)
- お気に入り
- RSSリーダー
- メール
- IMのコンタクトリスト


●作業状態
そのシチュエーションで、行っていた作業を復元する。
編集中の文章や閲覧していたサイトなどを元に戻す機能です。

例えば、技術者としては、「Aプロジェクト」ではPMをやっているので、「プロジェクト管理ツール」が起動したり、「Bプロジェクト」では開発者をやっているので、「開発ツール」が起動するという感じです。(皆さん、仕事内容ごとに、アプリケーションを起動し直してませんか?)


●パーミッションの変更
場所によって、パーミッションを変更する。
これは、取って付けたような機能。
対Winny的な意味合いがあり、「自宅」では「オフィス」のファイルを閲覧不可にして、情報漏洩を防ぐという目的。


これ自体は、GoogleさんのGoogleDesktopややMSさんの故WinFSからインスパイアされたものです。たぶん、狙っているところの一つがこういうことだと思うのですよね。
具体的な技術要件としては、シチュエーションやデータを「自然言語処理」など(解析対象に依存)で解析し、対応する「メタデータ」を付加して、「検索」というところです。ちなみにキーワードは、「ファインダビリティ」と「パーソナライズ」ってところですね。
その辺から「国産検索エンジン」が、実用化された上、運用までやってくれないかと思っております。というか、運用してくれないなら、相当、微妙ですよね。データの収集というのが一つのハードルなわけですから。

これを、ブラウザオンリーな方向に持って行くと面白いので、この辺の話もエントリーしますね。


最後に。応募しなかった理由は、「スキルセット的に、開発不能だったから」です。(;^_^A

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