2007年01月26日

SIMロックフリー化検討

SIMロック解除、市場活性化へ検討 総務省」という記事です。

SIMロックフリーになると、どうなるかと言えば、、、

SIMカードを差し替えることで複数端末を使い分けたり、複数社のカードを保有して、1つの端末で好きな携帯事業会社のサービスを利用することもできるようになる。現在の端末もこの機能を使える仕組みだが、携帯事業者が制限している。総務省では、これが料金・サービス競争促進の妨げになっていると判断。

というところですね。

弊害としては、こちらになりますね。

日本では、携帯事業者が販売代理店に1台あたり4万円程度の販売奨励金を払うことで、消費者への端末価格を引き下げており“1円端末”なども登場している。奨励金は毎月の通信料に上乗せして回収されている。このため、携帯端末と通信回線がセットになっている現状が崩れれば、携帯端末の値上がりから販売台数低下という局面を招きかねず、販売代理店も影響を受ける。

このため、端末の買い換えサイクルが長くなり、かつ、中古市場が幅をきかせてきます。
よって、新機種が売れず、新機能が浸透しにくくなり、端末に依存する機能やサービスが普及しにくくなります。
たとえば、おサイフケータイのようなものを、SIMロックフリー化された世界で普及させるには、相当の努力が必要となるでしょう。



そして、お約束のごとく、キャリアさんは、反対意見を表明されているようです。

NTTドコモの中村維夫社長は「日本の携帯事業のビジネスモデルは破綻(はたん)している」と認めるが、端末の値上げにつながるSIMロック解除には慎重姿勢。

これの構図も簡単で、弊害の部分であげた「サービス普及のための努力」のコントロールを失ってしまうからです。
要するに、今の日本のケータイ電話モデルでは、この努力分を、ユーザが望む望まないに関わりなく、すべてのユーザから「通信料」という形で、吸い上げることにより、この「サービス普及のための努力」のコストを吸収しているのです。これは、当然、キャリアさんにしかできないことであり、この部分が、「料金・サービス競争促進の妨げになっている」と判断されている面であります。




というところで、どちらがよいかは、立場によって変わるところですが、私としては、「スマートフォン機能」と「GPS」があれば、あとは、Web経由(ブラウザ)で、万人が望むほとんどのサービスは提供可能だと思うので、ぜひとも、SIMロックフリー化してもらいたいと思っております。
(とはいっても、「すでにあるサービス」がなかなかくせ者な訳ですが。。。)

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