2007年01月22日

VoIPConference2007で講演してきました

昨日、VoIPConference2007にて、「VoIPSIP最新技術動向」というタイトルで、講演してきました。
(プレゼン資料は、こちら。)
参加された皆様、長時間、本当にお疲れ様でした。<(_ _)>


私のプレゼンは、プレゼンの分量の関係で、とても駆け足なプレゼンとなってしまったため、どのくらい意図が伝わったか心配なところです。


また、あまり詳しく紹介できなかったSIP IXSIProp、雷電などの各プロジェクトについては、リンク先を参照にしてもらえればと思います。

追記
やはり、わかりにくかったとの意見をちらほらと聞きましたので、補足しておきます。


私が、勝手に思っているだけではありますが、千村さんのプレゼンのNGN編と私のプレゼンのサービス編は、表裏一体のものと思っています。

千村さんは、NGN視点から「今後どのようにネットワークが進化するか?」ということを書かれていて、私は、それをオープン視点から書いています。
そして、奇しくも(?)、ほとんど同じような内容となっているのです。


具体的には、千村さんのプレゼン資料「12ページの上の図」と私のプレゼン資料「50ページの図」は、実は、下記のような対比が成り立っております。

千村さんの資料     私の資料
「サービス制御」  = 「雷電」
「コアネットワーク」= 「SIP IX」
「アクセス網」   = 「各社のサービス」


また、千村さんのプレゼンにある「4.今後の展望」は、私の資料の「サービス編の導入部」を具体的にわかりやすく書いた感じとなっております。
そして、千村さんのプレゼン資料「26ページの上の図」の「サードパーティーの参画が普及の鍵」という部分がありますが、この部分がオープン系では非常に弱く、ほぼ何もないといってよい状況であるため、補強するものとして、私が「雷電」を提案している流れになっています。
(千村さんのプレゼン資料は、NGNでは、すでに、「雷電」相当のものがあるため、それの使い方や提供方法に言及している形になっています。)



で、これを踏まえると、質問タイムで西谷さんから質問のあった

「SIP IX + 雷電 は、NGNと競合すると思うが、どういう優位性があるのか?」

に、繋がるのです。(ちょっと、うろ覚えなので、間違っているかも。。。)

そして、私の答えとしては、

「2極化したネットワークとして共存する」

というお話をしましたので、その辺の補足をしておきたいと思います。

簡単に、優位点などを上げてみますと、、、

●NGNの優位点

3000万のユーザベース

・高度なセキュリティー

・QoS

・課金

・ユーザ認証

・ライフラインレベルの品質

・などなど



●SIP IX + 雷電の優位点

・オープン

・自由

・個人レベルで参加可能

・などなど

というところでしょうか?
NGNが、「i-modeと同じようなモデル」で、SIP IX + 雷電が、i-modeでいえば「勝手サイトのようなモデル」といえるでしょう。
すなわち、同じような考え方ではありますが、狙っているところが微妙に違うのです。そのため、共存していくことが可能ではないかと考えているわけです。

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