2007年02月12日

NET&COM2007とNTT R&Dフォーラム2007

NET&COM2007」が、2007/02/07〜2007/02/09まで開催されました。
また、「NTT R&Dフォーラム」も、2007/02/08〜2007/02/09まで開催されました。

その中から、面白そうなものをピックアップです。

■NTTさんの野望
【NET&COM2007】「“NGN”はNTTだけでは実現できない」−−NTT橋本常務が宣言

NGNのコンセプトをまとめたイメージ・ビデオを上映した後に,NTTが構築中のNGNの特徴を概説。構成する技術はITU-Tが定める標準仕様と同じとし,世界標準としてのNGN構築の一環である点を強調した。

ITU-Tの仕様は、こちらのエントリーで書いた「トランザクションレベル」の仕様しかないのですよね。
サービスをする上で、重要な「シーケンスレベル」の部分は、どうなっているのかというと、

「NTTが何かを支配するというのはあってはならないこと。悪意のあるユーザーを排除する目的の制限はかけるが,NGNはNTTの独善ではできないサービス。オープンとコラボレーションがキーワード」
という感じで「オープン」な方向で進めていくと言うことのようです。 そして、そのキモとなるのが、

【NTT R&Dフォーラム】「R&DなくしてICT社会の到来なし」,NTTの花澤第三部門長

となりそうなわけですが、、、

NGNの接続インタフェースの一つである『SNI』(application server-network interface)の仕様をオープンにしたことは,バーチャルの世界からネットワークを使うという新しい試みとなる

(中略)

「NGNのインタフェースを開示したあとも,『SNIの仕様がよく分からない』,『SNIの開示情報が十分でない』などの意見があるが,NGNのアプリケーションを作る上で,ネットワークはどういう機能を提示すればいいのかという議論をしながらSNIを固めていく」

と、どうやら、このサービスを提供する上で重要な「シーケンスレベル」の仕様書である「SNI仕様」は、「NTTさん主導の元」策定されていくことになりそうです。。。。。。
要するに、NTTさん的「オープン」とは、「仕様を開示すること」という意味になりそうですね。私的には、「自由に使える」という「オープン」な方向をぜひとも目指してほしいと思うのですが。。。




■相反するもの
【NTT R&Dフォーラム】「ICTの影の部分もNGNで解決する」,NTT和田社長が基調講演

和田社長はICTによって生まれた影の部分についても言及。ワンクリック詐欺や不正アクセス,著作権侵害,チャットやオンライン・ゲームに没頭しすぎるインターネット依存症などを例に挙げた。
(中略)
和田社長は,NGNがこれらの影の部分を解決する手段になり得ると位置付けた。その手段として,「回線ごとの発信者IDをチェックすることによってなりすましを防止したり,ネットワークの入り口で不正アクセスや異常トラフィックをブロックしてセキュリティを確保する」といった

このセキュリティコントロールって、どうやるんでしょうね?この話を見る限りだと「NGNしかないネットワーク」を想定しているようにしか思えないのですが。。。インターネットとの融合は無しなのかな?




■IMSの一つの解
【NET&COM2007】ノーテルとIBM,NGN上で動くネットワーク・ゲームをデモ公開

ケータイ端末―ケータイ網―インターネット―NGN―サーバ という経路でのデモだそうです。

端末からフランスにある模擬的なNGNまでは,ソフトバンクモバイルの携帯電話網からオーストラリアのオプタスの携帯電話網を通り,インターネットを経由して接続している。



【NET&COM2007】HTCのスマートフォンをIP電話に,NVCがソリューション展示

う〜ん、画面を見るとX-Liteにみえますが、気のせいですかね?

ネットワークバリューコンポネンツ(NVC)は東京ビッグサイトで開催中の「NET&COM2007」で,NTTドコモのスマートフォン「htcZ」を利用したIP電話ソリューションを展示した

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