2010年03月11日

Embedded Master 1 リリースしました

一般社団法人Open Embedded Software Foundationにて、組込み向けAndroidディストリビューションである「Embedded Master」の一般公開を開始いたしました。

で、下記、プレスリリース本文より。

Android™ の組込みシステムへの普及・開発を促進する団体、一般社団法人Open Embedded Software Foundation(以下OESFとする)(所在地:東京都新宿区 代表理事:三浦雅孝)は、会員各社で開発を進めていた、組込みシステム向けAndroid(Embedded Master)の一般公開を開始しました。OESFは、発足から1年で参加団体数が65団体を超えました。会員各社で、共同開発を行っていた組込みシステム向けの拡張をした、Androidを順次公開してまいります。今回公開するEmbedded Masterは、Android1.6をベースとし、ARMプロセッサに対応したバージョンを公開します。 なお、今回のリリースでは以下の拡張が実装されました。

・IP Phone Extension
・BlueTooth Extension(Bluetooth拡張対応、HID・SPP・OBEX機能等)
・Remote Control Extension(赤外線・Bluetoothリモコンでの操作)
・Pointing Device Extension(マウスやポインタ・カーソル対応)
・User Interface Extension(大画面向けのGUI作成APIなど)

OESFでは今後、順次対応プロセッサや、共同開発している各種機能を、会員でのテストが完了しだい順次、公開していく予定です。また、Android2.1への対応は6月下旬の公開を予定しております。

■ソースコード公開URL
http://github.com/OESF/Embedded-Master-ARM

■手順書等
http://wiki.github.com/OESF/Embedded-Master-ARM/em1-environment-constructed

と、この文章は、どうでもよい((;^_^A アセアセ・・・)のですが、何点か問い合わせを頂いたので、ひとまず、ここに公開しておきます。


●質問1

なぜ、OHA準拠のディレクトリ構成になっていないのですか?

OHA版のAndroidは、モジュールごとに .git が用意されており、複数のgitにより構成されております。
しかし、今回のEMは、すべてを一つのgitとしてまとめてあります。

・答え

GitHubの機能を最大限に利用するため。

GitHubを利用しての開発ですので、リポジトリ構造は下記のようになると想定しております。
すなわち、OESFのGitHubを直接cloneするのではなく、自分のGitHubにforkしてから、cloneする構造となると思います。

そのため、OHA版のAndroidのようにモジュールが複数あっては、forkが大変となってしまいます。
さらに、そのような状態ですと、GitHubの便利な機能が使いにくくなってしまいます。

例えば、masterとなるgitとの差分を確認出来るツールなどがあります。
これが、モジュールごとに一つずつとなってしまうのは、大変使いにくいと考えております。



ただ、OHA版のAndroidのような構造のリポジトリの要望もあるだろうと思い、準備はしておりますが、GitHub的に見て、上記の構造のリポジトリを推奨したいため、公開は遅らせております。




●質問2

拡張部分があまりないようなのですが?

・答え
現状、各WGの成果は、ほとんど取り込まれておりません。
成果の取り込みを、EM2ターゲットとしたWGが、多いためです。

もう一つとしましては、

ベトナムラボの立ち上げ

があります。
こちらで今後のEMの管理運営を行っていく予定なのですが、まだ立ち上げほやほやと言うところもあり、リリースは問い合わせが少なそうなものだけに絞らせていただきました。
こちらは、本当に手前の事情であり、申し訳ないところです。

EM1で予定しておりました

・DLNA
・OSGi

ですが、準備ができ次第、取り入れていきたいと考えておりますので、少々お待ちください。
こちらは、いろいろと問い合わせが来そうなモノで・・・
(EM2になるかもしれませんが・・・)

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