2005年03月24日
エッセンシャルSIP
ソフトフロント社執筆のSIP本の新刊です。
「あっ、やられた!」という、感じです。
なぜなら、プロローグが、
「SIP=IP電話ではない」
と、きました。
さすが、わかってらっしゃると叫んでしまいましたよ。(w
(まぁ、私になぞに言われたくはないかもしれませんが。)
ということで、雑感を少々。
●第一部
SIPをちょっと知っているというのでしたら、もう、見飽きた内容でしょう。
VoIPに関するシーケンスなどの解説です。
●第二部
ここからが、「本命」の内容となります。
SIMPLE の具体的な内容が書かれています。
簡単に言えば、IMに関するSIPの使用法ということです。
VoIP では、滅多にお目にかかれない、SUBSCRIBE,NOTIFY,MESSAGE,PUBLISHあたりが
でてきます。
私の知る限りでは、この辺について詳細に解説している書籍はなかったと思います。
VoIP をメインでやっているSIP屋さんには、ぜひぜひ、読んで頂きたいところです。
SIP に対して、新しい視野が拓けてくること請け合いです!
ちょっと、飛躍はしてしまいますが、SIP の P2Pプロトコルとしての可能性も感じて
もらえるのではないでしょうか?
●第三部
SIPより下位のレイヤーのお話ですが、SIPを使用するためにどのような必須技術が
あるかのお話です。
個人的に不思議な点として、m2m-x が、数行しか書かれていないのですが、、、
なんでなんでしょう?
・第10章
必見です。
SIPに関する情報源の一覧が載っています。
興味がありそうなところのMLに片っ端から登録してしまいましょう!
●第四部
「SIP教科書」でおなじみのシーケンス解説です。
フォークと3PCCが、新たに追加されています。
「初代SIP教科書」「改訂版SIP教科書」と合わせれば、VoIPに必要なシーケンスの
ほぼ、全域がカバーされます。
・第12章
私的には、涙抜きでは読めないところです。(ノД`)シクシク
詳しくは、書けませんが、まぁ、避けては通れない「最初の一歩」ですよね。
●まとめ
とりあえず、「SIP屋さんは買え」という、必携の書ですね。
- by noritsuna
- at 23:48