2005年07月01日

P2P訴訟

徳力さんのエントリーを読んで思ったことを少々。

私も徳力さんのおっしゃるような、「大手でガッチリ固めましょう」的なにおいは感じておりましたが、やはり、そうだったのねぇというところです。


■純粋な技術の視点
例えば、SkypeなどのP2P通信部分のみを実装したP2P通信用Stackを開発し、公開した場合で、全くの他人が、このStackを使って、Winnyのようなものを作成しWinnyと同じような状況になった場合、Stackを開発した人に法的な責任はあるのだろうか?

答えとしては、「判例がないからわからない」ということになると思いますが、今回の判例を素人レベルで見ると、訴訟リスクがあるような気がします。

理由は、訴訟されるかどうかは、コンテンツホルダーがどう考えるか?ではないかと思っているためです。


そのため、P2P通信Stackである JXTA などには、訴訟リスクあまりないのでないかという気はします。

そして、今回の本題ですが、P2Pなアプリを考えている人で、P2P通信Stackなんかは出来れば、ありものStackを使いたいという人も多いのではないかと思います。

ちょっと、極端ではありますが、Blogやりたいからと言って、ApacheのようなHTTPサーバからアプリを書く人はいないわけです。

やはり、現時点の黎明期には、コアなコンポーネントを書く気を削ぐということは、技術の発展上、あまりよろしくないと思います。
ハイテク業界よ、さようなら」というもの、あながちという気がしますが、いかがでしょうか?

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