2006年07月28日

MVNOの実体

こちらの本田雅一さんの週刊MOBILE通信の記事にMVNOについて書かれています。こちら

記事中に、キャリアさんがMVNOに対して積極的ではない理由が、書かれています。

田島氏はNTTドコモでの経験を元に「携帯電話を通じた情報サービスや企業向けのネットワークサービスなど、あらゆるサービスを支配しようしているからだ」と話す。

 「基本的には販路が広い方が、ネットワークインフラを整備、販売している事業者としては都合がいい。それにも関わらずMVNOを受け入れないのは、自分たちが投資して整備したインフラで他社が事業を行なうことに納得できない、どちらかといえば感情論の方が理由として大きい」。


「支配していようとしている」というのは、まさに、その通りだと思います。しかし、本当の理由は、「他のキャリアさんは、NGNがあるから」ではないかと思います。
そう考える理由として、NGNとMVNOの類似性が挙げられます。

MVNOとは、同記事中にて、下記のように書かれています。

MVNOという業態は、携帯電話やPHSなどのインフラを持つネットワーク事業者(キャリアという方がピンとくる人も多いかもしれない)から通信帯域を購入し、それに何らかの付加価値を加えて、あるいは別の商品としてパッケージし直して再販する事業だ。

そして、NGNを「電話網とインターネット網を統合したサービスを提供するための網」として、同記事に照らし合わせてみると、「NGNという業態は、事業者が、キャリアさんからNGNの通信帯域を購入し、それに付加価値を付けて再販する」わけであり、NGNとMVNOは、ほぼ、同一のものと解釈できるのではないでしょうか?(NGNについては、こちらのエントリーも参照してください。)

そのため、固定網も移動体網も持っているキャリアさんとしては、NGNが本命であるため、MVNOに対しては消極的なのではないかと思います。

※それなら、NGNってピーピーピー(自主規制)って話も。

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