2006年08月25日

江教授と冲中KDDI 執行役員 のNGN会談その2

江教授と冲中KDDI 執行役員の対談の第二弾です!必見です!!!こちら

今回は、IMSの話題が中心です。
というところで、IMSとは?

トランスポート(次世代CDN:コンテンツ配信ネットワーク)の部分は、いずれIPv6になるシステムですが、ここの部分だけを取り出せば、これはインターネットもNGNも、基本的に機能は変わっていない。
ただし、NGNのために、この各ルータすべてに何段階かのQoSポリシーをもたせていて、それを上位のサービス制御レイヤであるIMS(MMD)からコントロールする、そういうインタラクティブネス(相互作用性)をもたせています。
つまり、NGNの中核部分は、実はこのIMSといわれるところであり、これがSIPベースで動いているのです。

対談の図1の「IPコア網」や「トランスポート」と書いてある部分が、現在のISPに当たる部分です。
「アクセス網」と書いてる部分が、現在のADSLや光ファイバー、携帯網に当たる部分となります。
そして、この2つを合わせて、本Blogでは「土管」と良く呼んでいて、NGNコアとなる部分となります。

さらに、「サービス制御」や「IMS(MMD)」といっている部分が、SIerさんが参入してくる部分となります。これが、現在のインターネットに当たる部分です。
そのため、この部分がないと今までの「ADSL+ISP」という事業形態と何ら変わらないわけで、それゆえに、NGNにおいては、IMSが鍵を握るといわれているわけです。



そして、IMSの問題点の一つとして、

各通信事業者間は当然、このIMS同士を相互接続するためのプロトコルを規定する必要があります。
そのときの、いわゆるインターネット上で動いているSIPサーバとIMS(MMD)の相互接続、あるいはルーティング・ポリシーというのが一番重要となりますね。
IMS(MMD)レイヤにあるSIPサーバと、インターネットがもっているSIPサーバの間の相互接続が、インターネットの世界から見て必要なのかどうか、という質問になります。必要とするのであれば、当然作らなければいけません。しかし、誰がその相互接続のトリガーを引くのか、ということが問題になります。

という点が上げられています。来ました!相互接続問題です。江先生もこの点は非常に腐心しておられるようで、いろいろな会合の度に、この点の啓蒙や情報収集をしておられるようです。私どものSIPropも、この点に少しでもお役に立てればと、邁進していきたいと思います。

さて、話を戻しまして、この問題点を具体的な話としては、実は、「現在未定」という話になってしまうようです。各キャリアさんが、まだ試行錯誤状態であり、情報を公開していないため、検討のしようがないという状況のようです。この辺の話の具体例として、こちらのエントリーのような話となっているという状態です。
ぜひとも、出来たところからでよいので、どんどんと公開していってもらいたいものですね。



今回のものは、IMSの概要に終始した感じですね。最後に、「つづく」とありますので、今度こそ、ビジネス方面や具体的なサービス構想などの話になるとよいのですね。

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