2006年10月04日
つながらないのが“常識”の標準プロトコル「SIP」
つながらないのが“常識”の標準プロトコル「SIP」 という記事が出ております。
この件の詳細は、SIPropもあわせて、ご覧いただければと思います。
相互接続問題のほかに、あまり語られていないことが、語られていますので、スポットを当てます。
SIPは,IP電話以外にも用途が広がる重要な標準プロトコルである。
この「IP電話以外の用途」が、本当のSIPの神髄なのです。
SIPは、Session Initiation Protocolの略であり、2点間(以上)のセッションの制御をするというシンプルな機能であり、これは、今までのインターネットなプロトコルであるHTTPやFTPなどで採用されている、クライアント-サーバモデルではなく、クライアント-クライアント(P2P)モデルなのです。
これこそが、今までのプロトコルとの決定的な違いであり、今までと違った「用途が広がる重要な標準プロトコル」であるわけです。
その典型的な使用例の一つとして、「電話用のプロトコル」として、使用されたのです。
もちろん、クライアント-サーバモデルでいろいろなプロトコルが策定されたように、クライアント-クライアント(P2P)モデルのSIPでも現在も活発にいろいろな拡張がなされています。
ただ、この拡張しすぎや汎用性を高くしすぎているため、逆に、相互接続性に難が出てしまったわけですね。。。。。。
いずれ、SGMLが汎用性が高すぎて使いにくく、サブセットとしてXMLが定義されたような感じで、SIPも機能単位で再定義されるかもしれません。
- by noritsuna
- at 00:02