2007年07月04日

ケータイ系(無線)のブレークスルーがあるかもしれない二つの話

ケータイ系(無線)のブレークスルーがあるかもしれない二つの話です。


ソフトバンクが「フェムトセル」実験中

最近、本Blogでは、同じことを書きまくっている気がしますが、また、「フェムトセル」です。
「超小型セル」による高効率帯域無線ネットワーク(Willcomさんが定額をやれるのは、セルが小さいから)、「ハンドオーバー完備」の無線網が出現する可能性があるというわけです。
これに、WillcomさんのW-SIMのような無線モジュールを内蔵したSIMが出れば、無線対応製品が非常に作りやすいわけで、家電のような市場が生まれるかもしれません。(さすがに、言い過ぎですが、イメージとして。)

ここまでそろえば、「定額」x「複数SIM(端末)」x「デバイス」という、「有線の良さを内包した無線」という今までになかった環境が揃うわけで、ブレークスルーがおきる可能性があるのではないかと思います。
(さらに、この基地局が誰でも状況になれば、高速という利点も付く可能性がある。)


ソフトバンクがフェムトセル実験を公開,「まずはAPを無料配布したい」

同社の総トラフィック量の約8割は,屋内からのものが占めているという。
ということなので、「誰もが使える」という状態にならなくても、それなりに効果がありそうですね。 しかも、無料配布であるなら、「とりあえず、設置」という人も多いでしょうから、本当に期待できますね。




iPhoneは携帯電話業界の何を変えるだろうか?

現在、キャリアさんが握っている、ケータイからサービスまでの垂直統合型ビジネスが崩れる可能性がある点でしょう。
すなわち、上記で書いたW-SIMの話の最後の一押しになる可能性を秘めています。

まず、端末の主導権がAppleさんにあるため、開発環境を解放できる可能性があるのです。そして、この上で、どんどんとサービスが立ち上がるエコシステムが生まれれば、家電化の可能性があるのではないかと思います。
(ただ、Appleさんが解放しない可能性もあるのですが。。。いや、その可能性は高いわけですが。。。でも、Appleさん一社で世界を塗り替えたiTunesの例もあるので侮れない。。。)

そして、iPhoneには、各種センサーが載っているとのことで、ここに、何か眠っているのではないかと思います。

追記(2007/07/05)

LG、YouTubeにアップロードもできる携帯発売へ

ついに、YouTube完全対応端末だそうです。

YouTube対応のLG端末は、世界各国で年末に発売となる予定。新端末では新しいユーザーインタフェースを採用、YouTubeへの動画コンテンツのアップロード、視聴が容易に行えるという。

やはり、このあたりから導き出される話としては、サービスを創造していくのはキャリアさんではないのではないか?ということではないでしょうか。
結局、最終的にはどのくらい他社さんが開発しやすい環境を提供できるかが、キャリアさんの存在意義になっていくのだと思います。
(世界的には、そういう方向ですしねぇ。垂直統合型のモデルは、日本だけなんですが。)




●追記(2007/07/25)
フェムトセルの“料金体系”を考えてみた」という、フェムトセルを、FONのように使えばよいのではないかというお話が出ています。
わたしもこのモデルは、相当有力だと思っているのですが、ISP事業も(上流回線)同時に提供しないとFONと同じようにただ乗りといわれてしまうという問題があったり、他人に回線を提供するのは通信事業者扱いになる可能性もあったりとなかなか、一筋縄ではいかないだろうなと思ってもいます。

けど、これ、最有力ですよね。

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