2007年08月02日

統合されていく通信

フェムトセルで変わるケータイとブロードバンドの関わり」という記事が出ております。

「ソフトバンクの考えるフェムトセルが抱える課題」という中見出しの章に、現在のフェムトセルが抱える問題点が、非常によくまとめられているので、必読です。

あっ、ルータ機能とか持たないんですね。現在のフェムトセルって。。。しかし、UPnPはつらそうですね。現実感ない気がします。

フェムトセルはUPnPのしくみを利用し、ルーターなどのゲートウェイを経由して、携帯電話網の設備と接続するという。




という、問題点はいずれ解決すると考えまして、最終的にどうなりそうなのかというと、

一般ユーザー向け通信サービスの軸をケータイに集約しようとしているのではないかという見方もできる。

と、結論しています。
わたしも、まさに、その通りではないかと考えています。

例えば、これはソフトバンクさんに限らず、先日のauOne。構想も、ほとんど同じ視点のものだと思います。(というか、それをNGNやIMSやFMC(FMBC)というわけですが。)


そして、「モバイル: 携帯電話で1日あたりの通話回数「ほとんどない」が44%との調査結果」の

携帯電話での1回あたりの平均通話時間はどのくらいですか?(単数回答、N=9,584)
【全体】5分未満 48.9%

パケット定額サービスに入っていますか?(単数回答 N=9,584)
入っている 96.7%

という話もあり、これを見据えているのかと思います。
こうなると定額で大量のパケットを捌かねばならない環境となるわけで、無線環境をいまのままで、使い続ければ破綻することが目に見えているからです。そのため、有線(ADSLや光回線)を有効活用しようというわけですね。
もちろん、インフラが定額化してしまって、利益を増やすことが難しくなるため、その上のISP部分も取り込んでそこで利益を上げようというのが、最終的な目的と言うところなのですが。。。それをi-modeモデルやIMSと呼ぶわけで。

ただ、これは、相当な政治問題を抱えることになると思います。例えば、上記に名前の上がらなかったキャリアさんなどは、NGNという名目でやろうとしているわけですが、調整に難航しているようですから。

追記(2007/08/02)
ケータイ料金競争の次に始まる「コンテンツの融合」競争 なんていう記事が出ておりました。

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