2007年09月02日

時代が早すぎた

江島健太郎さんのCNET Blogより、「リリースからの一年を振り返って」という、Lingr公開から一年たっての総括が出ております。

結論は、同期メッセージングやリアルタイムコミュニケーションは、まだ早すぎたと言うことのようです。

時代はまだまだブログだのウィキだの非同期メッセージング全盛。ようやくTwitterのような半リアルタイムのアプリケーションがようやく先進的ユーザの間でブレイクしているという時代ですから、純リアルタイムで複数人がコラボするようなアプリケーションの時代は徐々に近づきつつあるとはいえ、まだまだ遠いと感じます。

結局のところ、ビジネスはタイミングが全て。モノの善し悪しはともかく、残念ながらLingrは時代にドンピシャではまるタイミングで登場したとは言えない、というのが現時点でのぼくなりの総括です。

果たして、このまま伸びればLingrがクリティカル・マスを迎える時代は来るのか?くるとして、いつ?

う〜ん、正直、激しく同意してしまいますね。
我々のやっているSIPも、同期メッセージングをするためのツールの一つな訳(SIPは、複数のノード間のセッションを管理するプロトコルです。)ですが、電話かIMなどの電話に絡むものにしか使われていないという状況です。それに、(私の説明が悪いのが多分にありますが)お話をしても、なかなか、この同期メッセージングなどのリアルタイムコミュニケーションに興味を持ってもらえない状況にもあります。

このあたりから、いろいろなクライアント(リソースやノード)が、お互いに同期メッセージングやリアルタイムコミュニケーションをすることの可能性など、まだまだ、認知されるに至っていないのかなと思っています。
(VoIPでさえ、あまり認知されてないようですし。orz まぁ、VoIPは、どうでもよいと言えばよいのですが、現時点で一番わかりやすいものの一つなので。)


私としては、リアルな世界では、リアルタイムコミュニケーションがあたりまえなわけで、これをネットワーク上に持ち込めれば、まだまだ、いろいろな可能性が出てくるのではないかと思っているのですが。。。


ちなみに、私的には、認知されるのは、5年後くらいかな?という予想のもと、雷電などにいそしんでいたりするわけです。
要は、ケータイが自由にアプリ開発ができるようになり、定額にパケットが扱えるようになるあたりではないかと踏んでいたりします。世界的にも、NGNやIMSとか呼ばれるものが、201x年完了とかですからね。
やはり、リアルタイムと言うからには持ち運べませんとね、とか思っている次第です。





江島健太郎さんは、すでに新しい何かを見つけたようです。う〜ん、知りたすぎる。早く、公開してほしいです!!!

「Lingrの反省を活かし、もっと時代に即した新しいアプリケーションをつくる」

これです。Lingrと同じビジョンを共有しつつも、もっと早期に立ち上がるアプリケーションをスクラッチから作る、という方向性がこの夏、ようやく出てきました。もう道筋は見えていて走り出しているので、内容については書ける時期がきたら書きたいと思います。

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