2008年06月18日

AndroidとiPhoneとPS3とWii

木南英夫さんの「Close対Open」という、エントリーより。


たぶん、洗練されたテーマパーク的なイノベーションはiPhoneからたくさんでてくると思う。でも、泥臭くて実用的なイノベーションはAndroidからでてくると思うよ。


ここが、なんか、グッと来たので、そのエントリーの元となっている記事と絡めてみようか思います。


まず、一番の元となっていると思われる、「「セクシー」は機能ですか?」より。

いまや開発キットだってセクシーさで選ばれかねないのである。


途中の運びは、ムリがありますが、言いたいことはわかるなぁ。

ちなみに、個人的に、「iPhone SDKがよい」理由は、関数型っぽい記述形式になっていて、なんというか、いい意味で『キモい』のですよね。
自分の思ったように動かない、じゃじゃ馬感がたのしすぎる、『そこに山があるから登るんだ!』みたいな感じで。(Hello World出すのに1時間かかったし。orz)

で、Android SDKは、完成度が高いというか、ぶっちゃけ、ただのJavaなので、ただ単にプログラムを書くだけじゃ、楽しくないんですよね。

それが、本稿の「セクシー」なのかな?という気がします。




まぁ、仕事でアプリを書く(とくに、プロマネやプロデューサの場合)となると、また話は違ってくるはずなので、難しいところだろうなぁと言う気が。。。(Javaなら人が集めやすい、などなど。)

そういう意味でも、木南さんの

たぶん、洗練されたテーマパーク的なイノベーションはiPhoneからたくさんでてくると思う。でも、泥臭くて実用的なイノベーションはAndroidからでてくると思うよ。

ってことなんだろうなぁと。




んで、もう一つの元となっている、「iPhoneはなぜアプリ開発者を惹きつけたのか」より。

そのまま読むと、

i-modeの夢よ、もう一度!(世界規模で)

という内容のようですね。大きな萌えポイントは、いまのi-mode開発者が、世界に打って出るチャンスでもあるというところ。


で、木南さんも言っていますが、ここの土俵でAndroidとiPhoneの話をしても、意味がないのですよね。
だって、Androidが目指すのは、こちらのエントリーの話なんですから。

ちょうど良く、対比として、ゲーム機の話が出ているので、(私なりに考える)PS3とWii的な対比の話でも。
Wiiについては、まぁ、概ね書かれている通りかなと。


PS3が見ていたのは、Playstation HOMEの世界。完全にリアルの世界を再現したバーチャル世界。
(コミュニティーエンジンさんのWorld Synthesizer構想とかを、見てもらうとわかりやすいかと。)
要するに、

ゲームとは、リアルな世界で出来ないことを追体験するための世界

と考えていたのではないかなと思います。
任天堂さんの得意とする、カードゲームやボードゲームのような世界感ではなく、しょぼくいえば、鬼ごっこやかくれんぼのようなゲームの世界感を実現したかったのかなと。

ただ、これは、まだまだ、先の話であり、到達するには数年も数十年もかかるわけです。まさに、Androidの構想と一緒です。



で、PS3は、商品カテゴリを『ゲーム』としました。たぶん、ここが失敗だったのかなと。
『作りたいレベルのゲームが作れない』のに、『ゲーム』カテゴリなんですよね。

ですので、Androidも、商品カテゴリをどこに定義するかで、『ビジネスの香り』がするかしないかが、決まるのだと思います。
そして、それを、自分で定義可能なのが、Androidであり、それこそが、『Open』であることの意味なのです。
その一つの答えを、第六回Android勉強会で、見ることが出来るはずです!

Creative Commons License
This weblog is licensed under a Creative Commons License.