2010年04月26日

Appleの流通革命とMarket Place

ヨドバシ、通販サイト上でのアップル製品販売を終了 - "アップルの意向"で

アップル社の意向により、インターネット通販サイトの「ヨドバシ・ドット・コム」ならびに、テレフォンショッピングの「もしもしヨドバシ」において、iPod、MacBook、iMac、関連アクセサリーを含む、全てのアップル製品の販売を終了しなければならない状況となりました。

とのニュースを受けて、元アップルコンピュータ米国本社副社長の福田尚久さんが、Appleの流通革命について、つぶやいているのを発見。

アップル全製品がヨドバシ等のネット販売停止−アップルの流通改革に関する福田尚久さんのツイートまとめ

こちらは、読んでもらうとして、私の解釈としては、

ネット向けDAC(DACはDealer Acquisition Costの略で、販売店の仕入価格を指します)と店舗向けDACを分けるのは当然なのに、それを日本で今までやってこなかったのが問題だったのでしょう(あくまでも私的な推測ですよ)。で、ネット向けDACをヨドバシが受けられなかったということなのでは?

のあたりから、流通経路は、『ネット(通信販売)』と『店頭販売(対人販売)』の2つがあり、これは違う物として扱うべきだというのを感じました。
すなわち、『ネット(通信販売)』には『ネット(通信販売)』としての売り方があり、『店頭販売(対人販売)』には『店頭販売(対人販売)』の売り方があるということなのかなと。

そして、それを踏まえてApple社は、ヨドバシなどの『店頭販売(対人販売)』の店から、『ネット(通信販売)』を禁止したのだと考えます。
なぜなら、『ネット(通信販売)』は、本来、自社製品を直接販売する場であり、他者を介する必要がない物だからです。だから、禁止したのだと。

こう考えると、『ネット(通信販売)』は、自分の製品を売るためにあらゆる方策をとり、自己表現をする場とも言えるでしょう。
すなわち、この『ネット(通信販売)』という売り場まで作り込んでこそ、一つの製品になるということです。



この考え方こそ、『OESF謹製Market Placeの衝撃』のエントリーで書いた、個人レベルでもMarket Placeを作ることが出来る意味の根幹にある物だと信じております。
要するに、

『店頭販売(対人販売)』・・・Apple社のApp StoreやGoogle社のAndroid Marketなど
『ネット(通信販売)』・・・OESF謹製Market Place

と考えれば、アプリケーションやサービスにも、この考え方は波及するわけで、いずれ、この世界が来るわけです。

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