2006年09月17日

新VMWareServerサーバ構築・ソフトウェア編

こちらのエントリーで、宣言したサーバを作成いたしました。
前回のハードウェア編の続きとなります。

皆さんのご期待通りに、はまっておりますので、是非、ご堪能していってもらえればと思います。



■ソフトウェア編
●ホストOS編
ホストOSは、「Windows Server 2003」としました。


・Windows(Microsoft)Updateの罠
一応、お約束ということで、必ず、外部からアクセスできない環境で行ってください。
更新ファイルが、数十個単位となるとアップデートしている間に、ワームなどに犯されてしまいます。



・ドライバの罠
さすがに、最新のG965チップセットだけあって、Windows Server 2003ではデバイスがことごとく認識されません。
認識不可能 or Generalなドライバは、下記の通りとなっております。要するに、全部ってことですね。

・グラフィック

・Audio

・LAN

・USB

対策は、下記のように行います。
・認識不可能なもの

 →付属のCDからドライバインストール

・Generalなドライバが使用されているのもの

 →上記付属CDからドライバをインストール後、「ドライバの更新」を行う

 →場合によっては、WindowsUpdateを行う

うまく認識できないときは、一度、認識されているデバイスを削除してみるとうまくいくかもしれません。



●VMWare Server編
・仮想ディスクサイズの罠
VMWare用の仮想ディスクが、Maxで、950GBまでしか作れないのですね。。。来年には、1TBのHDDが出ると言われているのに。。。
ファイルサーバも移行したいので、極力大きなサイズにしておきたかったのですが、できないようです。。。
対策法は、不明。。。最悪、複数作成して、RAID0とかするしかないようです。

※DVDなどへのバックアップを考えて、「2GB Split」モードで仮想ディスクを作成しています。



・自動起動の罠
デフォルトの設定ですと、VMWareを終了するとゲストOSまで終了してしまいます。もちろん、ホストOSからログアウトしても、VMWareが終了してしまいます。
さらに、ホストOS起動時に、自動でゲストOSが起動しません。

そこで、下記のような設定を施すことにより、サービスとして起動して、且つ、ホストOS起動時にゲストOSも起動するようになります。

「VM」→「setting」→「Options」内の下記の設定
・「Power」→「PowerOptions」→ 「Power on after opening this virtual machine」をチェック
・「Startup/Shutdown」→ 「virtual machine account」→「Local system account」をチェック
・「Startup/Shutdown」→ 「Startup/Shutdown options」→「On host startup」 を 「Power on virtual machine」にする
・「Startup/Shutdown」→「Startup/Shutdown options」→「On host shutdown」 を 「Power off virtual machine」にする

※上記の設定は、CustomでゲストOS作成時にも設定可能です。



・リモート操作の罠
ホストOSに、VNCを入れて、GUIなゲストOSをVNC経由で操作しようとすると、マウスカーソルの移動がほとんど反映されず、使用するのは厳しいです。
対処法としては、下記のものになりそうです。お好きなものをチョイスすればよいかと思います。

・20ドットマウスを動かすごとに5秒停止する
 →このくらいのペースであれば、反映されます。実用的ではありませんが。
・VMWareServerをリモート管理する
 →設定により、ネットワーク経由でもゲストOSを管理できます。ただし、セキュリティーホールになりかねないので、注意が必要です。
・ゲストOSにもVNCを入れて、そちらを直接操作する
 →一番、楽な方法です。



●ゲストOS編
・inodeの罠
Linux系は、物理HDDを仮想ディスクに、ddコピーする方法にて環境を移し替えましたが、全く問題なく移行可能でした。
そこで、HDD容量もでかくなったので、欲を出して、パーティーション操作をして、サイズ変更を行いました。そして、見事に、inode崩壊現象突入。。。原因は、kernelバージョンが「2.2」であったため、136GBの壁に激突して、ext2が死んでしまった模様です。。。(当時は、数GBの世界でしたから。。。)
しかたないので、136GBに収まるように、パーティーション操作をして乗り切りました。



以上、約3週間に渡る格闘の末、無事にサーバ群を一台のVM環境にまとめることができました。これで、実稼働マシンが6台に削減されました。
ちなみに、この環境の一番うれしい点は、一台にまとまったという点ではなく、バックアップをとるのにVMのイメージだけをコピーすればよい点です。

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