2006年09月05日

無料VoIP、息切れ中

「消えゆく無料VoIP電話」という記事が出ております。こちら

固定電話への無料通話は、Betamaxグループの他にWengoや/.Jでも紹介されたGizmo等が利用可能だが、最近ではユーザー登録のみで継続的に無料通話可能となるサービスは見当たらなくなってしまった。やはり無償だとユーザーが増えすぎてしまうのだろうか?
とのことで、無料系はなくなってきている状況とのこと。 ただ、最後の「やはり無償だとユーザーが増えすぎてしまうのだろうか?」という部分は、ポイントが違っていて、こちらに書かれているように、
この手の無料電話って、広告を挿入するってのでもない限り最初から永続不可能なサービスであった訳で、そもそも「最初に無料でユーザベースを伸ばし、しかる後有料サービスで収益確保する」というビジネスモデルだと思っていたわけですが。 (中略) あー、つまり、「端から既定路線なのでそんなに構えて考えなくてもいいのでは?」ということです。
と、「通話」部分が、どうこうという話ではないのです。 こちらのエントリーでも、多少書いているのですが、
「無料通話」でユーザを増やして、「そこから吸い上げた情報を、どう加工し、どうサービスとするか?」
という部分が重要となるわけです。そして、そこから、導き出すビジネスモデルのヒントとして、「天気予報のように在席率を判定,NTTデータのプレゼンス製品」というものがあります。 (ただ、やりすぎると、「スパイウェア」認定ですし、あまりに情報がないと魅力あるサービスにならないので、その辺のバランスが難しいのですが。。。(某サービスを提供しようとしてるN氏もその辺で苦労しておられるようで。。。))

ということで、この辺のビジネスモデルが、広告モデル以外に確立していないため、息切れが始まっているというところでしょう。(というより、広告以外のモデルを考えているように見えない。。。)
しかし、最近では、通話以外に軸足を置いた有望株が出始めておりますので、いずれ新しいビジネスモデルが確立するのではないかと期待している次第であります。(ただ、そこが無料通話をやるかどうかは別問題ですが。)

comments

激しく同意
「無料⇒広告」モデル以外に、情報をどう扱ってサービスの価値を上げるか、ってなかなか確立するのが難しいですよねぇ。

  • にーさと
  • 2006年09月05日 21:27

>「無料⇒広告」モデル以外に、情報をどう扱ってサービスの価値を上げるか、ってなかなか確立するのが難しいですよねぇ。

おっしゃるとおり、非常に難しいです。
ビジネスモデル自体もそうですが、技術的にもマイニング関連(妄想エントリーの「ファンダビリティー層」以上)の技術が鍵を握る可能性が高いため、難度高いのではないかと思っています。
技術屋としては、めちゃくちゃ面白そうなところなので、何かないかと考えていたりするのですが。。。(実は、このあたり、ぼちぼちとツバをつけ初めていたりして、8月の後半から、しれっと「AI」っていうカテゴリーが追加されていたりします。(;^_^A アセアセ・・・ これがらみのエントリーは、後ほど。)

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