2007年08月06日

富士通のNGN製品戦略を聞く

富士通のNGN製品戦略を聞く」という記事です。

前回のNECさんに続いての登場です。
富士通さんの製品は、なかなか話を聞かないので、これは比較的貴重な話かもしれません。


大きく「使うビジネス」と「作るビジネス」というものが、キーワードとなっているとのことです。

「使うビジネス」としては、まず各業種向けのソリューション・SI(システム・インテグレーション)があります。これを通して、企業の新しいビジネス戦略の立案をはじめ、企業の生産性を向上させることに至るまで多くの場面で、NGNを活用するメリットを発揮できるようになります。

「作るビジネス」としては、通信インフラを構築するための各種ネットワーク製品群があります。例えば、情報(パケット)を転送する中核的な役割を果たす「コア・トランスポート系」である光伝送装置に加えて、NGNプラットフォーム・システム、2009年に実用化予定の高速無線通信「スーパー3G(Super3G)」に対応する携帯電話基地局装置やWiMAXなどの無線アクセス系、ADSLやCATV、光アクセス(FTTH)などの有線アクセス系があります。

すなわち、「使うビジネス」とは、SI案件としてどのようにNGNを使っていくかで、「作るビジネス」とは、アクセス網周りのインフラの部分と言うことのようです。
NGN/IMS向けのサーバを売ると言うところではないようです。(このあたりは、NECさんの得意分野。)

なるほど、富士通さんは、SIerとしての実績が国内最大級であり、この部隊とのシナジーを狙っての「使うビジネス」という話であり、世界的なルータベンダーであるCiscoさんとの提携を実現している部分から「作るビジネス」という話が来ているのだと思います。
まさに、自分の強みを生かした戦略ということなのですね。

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