2009年06月10日

クラウドコンピューティングコンペティションのUStreamします

Interop主催者イベントの クラウドコンピューティングコンペティションの 表彰・ライブデモを、UStreamで配信します。 (※主催者側に許可をいただきました。)

* 日時:2009年6月11日
* 時間:13:00-16:30
* 表彰・ライブデモ会場:幕張メッセ 国際会議場 国際会議室
* UStreamチャンネル:http://www.ustream.tv/channel/siprops-seminar
* 注意事項:発表者の要望などにより、配信停止する場合もあります

われらが、

effyたん
PIAXチーム
daiki41ti

のみなさんがそろぞれのチームで発表されるため、必ずや、レベルの高い発表となること間違いなしですので、ぜひぜひ、ご覧いただければと思います!

2009年06月09日

Google Waveについて一言

yusukeたん と、Google Waveについての妄想しておりました。

で、yuskeたんのアウトプットは、こちらに

ということで、この解釈が正しいとすると、Google Waveですが、立場としては、萌えないと言わざるをえません。(各所でも、ちゃんとそういっているんですけど。)

まぁ、要するにこれって、SIPが、『P2P的』にやろうとしていたものなんですよね。それのHTTP+Cloud(サーバ)集約版。

GUIというかクライアントアプリをHTTP(クラサバ系プロトコル)に集約して、時代背景であるCloudで処理させるためのプロトコルと。
(時代背景=yusukeたんのエントリーにある、Viewerとしてのモバイルは今だけど、真のクライアントとしての時代はまだまだ先という話。本Blogでもこの辺は時々突っ込んでます。)

本気で『現時点での普及を目指して』作るのなら、これですね。(時代は、サーバ集約に向かってますから。モバイル端末が、真のクライアントとなるまでは、止まりません。)
さすが、Googleさんという感じです。


そして、これでまたデータがGoogleさんに吸い上げられていくわけですが・・・

2008年08月28日

セキュアなデバイス間メッセージ送信機能

Android SDKからのAPI削除、Googleが理由を説明」という記事です。
(Android-SDK-Japanのこちらの投稿も合わせて、読むとよいかとおもいます。)

発端は、こちら。

Android SDKのβ0.9をリリースした際に、GTalkServiceとBluetoothのAPIを削除した。

原因としては、こちら。

Googleは「根本的なセキュリティの問題」が幾つかあるためとし、3つの理由を挙げている。
・Google Talkでは友人の電子メールアドレスや、時には本名も分かってしまうが、Androidユーザーがそれを望まない可能性があるため。
・Androidデバイス内でIntent(メッセージ)を送信する設計になっているため、ほかのデバイスからIntentが送られてきた場合に、それを送信したアプリケーションが確認ができないという問題がある。
・当初のGTalkServiceの設計では、セキュリティ問題の回避やユーザー管理などをアプリケーション開発者が行うようになっており、負担が重くなることにある。

解決策は、こちら。

ただしGoogleはこの種の機能を断念したわけではなく、最初のAndroid端末が登場した後の優先課題として、高速でセキュアなデバイス間メッセージ送信機能の開発を挙げている。


と、まだ、根本的な解決策は出ていないわけですが、「今のSIPはどげんかせんといかん」と思っている私的には非常に興味深いですね。
できることなら、PureなP2P対応にしていただきたいと思うのですが、GTalkベースなので、無理ですかねぇ。

やはり、自分で作るしかないのかなぁ。

ひとまず、「クラウド時代の企業コンピューティング:暗号化とデータセキュリティ動向」で情報収集してこようっと。考えているアイデアもあるので、だめだしも聴いてみたいし。

2008年08月07日

モバイル機器によるP2P

モバイル機器による P2P 利用が問題化の兆し」という記事です。

予測されていた話です。
で、ここで、ちょっと、補足しておきたいことがあります。

米国最大の無線通信事業者 AT&T は、FCC に宛てた書簡の中で、モバイル ワイヤレス ユーザーによる P2P アプリケーションの利用は阻止しないが、「非常に大きなネットワーク容量」を占有するような利用の仕方は禁じていることを明らかにした。

この話は、現在のモバイル機器の、

『無線の使われ方』としては、基地局に繋げ、キャリアさんの網を経由して相手を通信するという、クライアントサーバモデルで、その網(IP層)の上で、P2Pをしている

という、アプリケーションにおけるP2Pの話になります。

しかし、そのほかに、

『無線の使われ方』として、WiFiのadHocな通信のような、無線(物理層)レベルでP2Pをする

という、無線そのもののP2Pの話もあります。これは、無線メッシュとかその辺りがキーワードとなるものです。
そして、こちらこそが、モバイル機器のおもしろさであり、新しいサービスを生まれる可能性を秘めたものといえるでしょう。(電波が届く範囲にブロードキャストするとか、有線ではやりにくいことが出来ます。)
ということで、モバイル機器によるP2Pは、ぜひとも、こちらの視点で考えてもらえればと思います。




おまけ
ただ、これは、キャリアさんのコントロールからモバイル端末を解放するということも意味するので、なかなか、表には出てこない話ではありますが。。。
でも、こちらの世界も着実に研究が進んでおります。<三角が大好きな人とか

2008年08月02日

次世代インターネットプロジェクト

次世代インターネットプロジェクトGENIに1200万ドルの助成金」と、スラドに記事が。

ううう。。。ちがう。。。
いろいろと勘違いすぎるので、少々補足を。

この手の新しいネットワーク系の話としては、現在、大きく2つあります。
(呼び名はいろいろなので、これだって言うのはないのですが、だいたい下記のようなイメージかと思います。『インターネット』がついたりつかなかったりなど、いろいろと。。。)

●NGN(Next Generation Network)・・・次世代ネットワーク
 キャリアさんのアナログ電話網(交換機網)をIP化するってお話です。
 ただ、IMS(IP Multimedia Subsystem)とセットで語られることが多く、この場合、『次のインターネット』という文脈で用いられます。
 (IMSは、もともと、携帯網向けのもので、網上にいろいろなサービスを追加するための仕様を定めているものです。イメージ的には、i-modeシステムのインターネット版です。)
●NwGN(New Generation Network)・・・新世代ネットワーク
 インターネットとは、『全く無関係』に、現在のインターネットやネットワークで問題になっている点や今後考えられる問題点を踏まえて、まったく、『新規に設計され直されたネットワーク』ってお話です。
 その問題点の一つとして、セキュリティーなどがあると言うことです。これら問題の詳細は、AKARI概念設計書を参照してください。

で、記事のタイトルから、みなさん、NGNの方を想定しているようですね。そして、GENIが、NwGNなプロジェクトなので、コメントなどかなり明後日の方向になってます。

そして、こちらのコメントが、一番本質に近いのかと思われます。


> さて、現在のインターネットと全く互換性のない通信技術は、インターネットを駆逐するのだろうか。
まったく互換性の無いものこそ、インターネットを引き継げる唯一の存在だと思う。

例えとしては、個人の移動手段として、『馬』に代わるものとして、『車』が作られたようなイメージです。


ということで、まったく、別物なので、混同しないようにしていただければと思います。

2008年07月05日

広域センサネットワークとオーバレイネットワークに関するワークショップ2008に参加してきました。

広域センサネットワークとオーバレイネットワークに関するワークショップ2008」に参加して参りました。


で、Ustしたので、こちらから、一部の動画を閲覧可能です。(講演者の方々のチェック後、順次公開されていきます。)

●プログラム
本ワークショップの趣旨:主催挨拶
落合さん:Live E!におけるセンサ情報のマネージメント
松浦さん:センサ情報を考慮した位置に基づくオーバレイ
洞井さん:時間を考慮したオーバレイネットワーク
首藤さん:PlanetLab (+ Overlay Weaver) の実際
吉田さん:構造化オーバレイによる範囲探索
斉藤さん:Overlay GHC その1
斉藤さん:Overlay GHC その2
大西さん:ドロネーネットワークの性質
小西さん:階層化均一ドロネーによるセンサ情報ハンドリング
寺西さん:X sensor & PIAX2.0 & PIAX3.0
野口さん:Churn耐性を考慮したオーバレイに関する考察
田中さん:分散するセンサ情報を使った気象予測
土井さん:センサ情報のIn-network計算とデータトレーサビリティ (position talk)

2008年07月04日

位置情報と何か

ドコモさんが、「ドコモ 利用者の居場所・嗜好反映 今秋「生活支援型」で情報配信」というサービスを、907シリーズから導入するとのこと。

概要的には、こんな感じ。まぁ、モデルとしては、もう、数年前から言われていたものですね。

利用者の好みや居場所に合わせ、店舗やイベント、地域情報などを自動的に配信する「生活支援型」情報サービスを開始する。周辺の小売店の特売など、その時と場所で役立つ情報をタイミング良く知らせる仕組み

で、これに似たアプリを、次回もあると噂されているVoIPカンファレンス用のネタとして、この7月より、実装中だったりします。

ドコモさんのやつは『位置情報+個人の嗜好情報』で対個人向けですが、SNSをベースにした『位置情報+コミュニティー』として、グループ向けのものとなる予定です。で、この仕掛けが、P2P SIP的な何かの雛形となればいいなとか、妄想している今日この頃です。



おまけ
VoIPカンファレンスの発表は、このノリでいくか(w

2008年07月02日

IIJ-II「第2回新技術公募」

私が、応援しているIIJ-IIの第二回公募の告知が出ております。
こちら。⇒「IIJイノベーションインスティテュート「第2回新技術公募」について


内容としては、第一回目とほとんど一緒ですね。
下記のとおり、8月いっぱいが公募期間とのことです。

公募受付期間
2008年8月1日(金)〜8月29日(金)




そして、気になる点は、下記の第一回目の結果ですね。

第1回の新技術公募は、2008年1月7日〜2月29日に実施。25件の応募があり、2件が最終選考通過、1名採用となっています。

なんと、あれだけ急な公募にもかかわらず、25件もの応募があったとのこと。やはり、まだまだ、やる気のある人は多いということでしょうか!?!?!?
この調子であれば、第二回目も期待できそうですね。

ただ、採択者が、『1名』となっているあたりは、ちょっと、気になりますね。第一回目であり、告知内容など状況的にも準備不足感を否めなかったので、あえて、人数を絞ったものと思われるのですが。。。
そうであれば、この第二回目以降は、枠が増える可能性は非常に高いと思われますので、どしどし、横暴してみるのが吉かと思われます。まぁ、告知内容が第一回目とあまり変わらないので、第三回目くらいが本命なのもカモしれませんが。。。
(ただ、少なくとも、新規事業の開発事業としては、この件数では、事業としての成功率が低すぎるように思われますので、いずれは、どーんと枠が増えるタイミングがあると思います。)

ということで、なにか、胸に秘めているものがある人は、ぜひ、応募してみてはいかがでしょうか?教祖のような怪しげなすばらしいアイデアを胸に秘めた先輩社員が、あなたの入社を待っているはずです!!!

2008年07月01日

NwGN関連の会合

2008/06/30開催のNICT 新世代ネットワーク・ワークショップ と 2008/07/01開催のテストベッドネットワーク推進ワーキンググループ・第1回会合に参加してきました。



●2008/06/30開催のNICT 新世代ネットワーク・ワークショップ

う〜ん、Web上には、案内も何もないですね。。。

実際は、AKARIアーキテクチャ設計プロジェクトの主催となります。NICT内の具体的な部署としては、こちらのネットワークアーキテクチャグループ(新世代ネットワーク研究センター)となるようです。
(資料は、後日、、公開されるのかと思います。具体的には、AKARI設計書のバージョンが上がります。)

内容としては、

前半、AKARI設計書のアップデート内容。
後半、それに関連した外部への委託研究の成果発表。

というところでしょうか?
最新版のAKARI設計書が、公開されれば、その通りの内容といえるでしょう。




●2008/07/01開催のテストベッドネットワーク推進ワーキンググループ・第1回会合

現在のところ、案内は、ここに、あります。が、内容的に見て、後日、別のページに移されるかと思いますので、適宜、自力で探してください。(w

こちらも、後日、資料が公開されるようです。(ただし、NwGNフォーラム&本ワーキンググループ会員になる必要がある可能性があります。)

前半、資料通り。
 ⇒本ワーキンググループの位置づけと活動内容。JGNとの関連性について
後半、パネルディスカッション。
 ⇒結局、公開予定資料のプレゼンで終了。orz




感想としては、「体制的に、動き出すための準備が整った」というところでしょうか?

正直、あまり、具体的な話はなく、『これから、こういうコトをやります』とか、『これから、検討します』いう話も多かったため、そのような印象を受けました。
ただ、NwGN自体、『設計完了が2010年度』とのことで、まだまだ、これからというフェーズですから、致し方なく。。。(というか、内容的に考えれば、20年コースの話ですので、コレでも、随分と駆け足かなと。)

ということで、来年〜再来年あたりの発表が面白いことになりそうで、楽しみです。