2006年07月05日

OSの進化

シチュエーションドリブンデスクトップ環境」の続きで、OSまわりのお話しを。


■(私の考える)OSの世代
●第一世代:シングルタスク
・代表OS:DOS

●第二世代:マルチタスク
・代表OS:Windows、Mac

●第三世代:マルチマシン(マルチPC)
・代表OS:Plan9、仮想OS(Xen)

※まぁ、いろいろとつっこみはあるでしょうが。。。
※基本的には、PC視点を基準にしています。


第一世代、第二世代については、説明の必要はないでしょう。
現在、第三世代への移行期にいると思います。
そして、第三世代とは、OSの境界が「PC」の単位を越えることを意味しています。ソニーさんのCell(PS3)の戦略を想像してもらえるとだいたいイメージは合っていると思います。

こうなると、極端な話、必要なものはビューワだけになります。例えば、Plan9では、DrawTermというものが提供されていて、GUIも含めてすべてを操作することが出来ます。(Plan9では、認証用サーバ、CPU(処理用)サーバ、ファイルサーバという3つのサーバがネットワーク連携することで一つのOS(システム)が構成されます。それを、操作するためのビューアがDrawTermです。)
また、一つの方向性としては、ブラウザをビューワとして使用するという考え方もあります。(これは、Thinクライアントなどと呼ばれるネットスケープ社が提唱したものです。)
これに関しては、Ajaxな「Google Spreadsheets」あたりが、目新しいものとなるでしょう。


という感じで、個人が操作するアプリケーションの範囲が「PC」を超え始めると、使用法がユビキタス化するため、「PC」にデータが保存されていると不都合が起きます。
そのため、Googleさんは、「あちら側」にどんどんとデータを溜め込もうしているわけです。
こちらに、その辺の話が、MS社とGoogle社との対比で出ておりますので、参考になるかと思います。


新しい技術的なキーワードとしては、「シングルサインオン」「グリッド」というところでしょうか?
そして、これまでの話を、全部、繋げるとこちらのエントリーの俯瞰図が完成するのです。といったところで、この辺のお話しは終了して、SIPropの開発記に戻ります。

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