2006年12月19日

仮想化環境に最適化したJVM

もはやOSは不要、BEAが仮想化環境に最適化したJVMとWebLogic Serverを発表」という記事です。


仮想化環境に最適化されたLiquid VMは、「Project Bare Metal」と呼ばれ、この数年のあいだ同社で開発が続けられてきたもの。(中略)OSを介さず、仮想化レイヤ上で直接Javaのアプリケーションを動作させることができる。

また、OSの境界が、また一つ曖昧になりました。(w
システムコールだけのOSってイメージですかね。

とりあえず、早く、FPGA版を出してください。よろしくお願いします。(;^_^A アセアセ・・・

2006年07月15日

AMDのコプロセッサ戦略

こちらに、AMDのコプロセッサ戦略の解説記事が出ております。
やはり、この戦略は素晴らしいですね。Intelも同様の方向性を検討しているというあたりからもその方向性の正しさが証明されているのではないかと思います。


「アプリケーションに特化したコプロセッサの例としては、まずJavaやXML、ハイパフォーマンスの科学技術系コンピューティング市場でのベクタ浮動小数点演算などが挙げられる。潜在的には、メディアプロセッシングアプリケーションなども、将来は考えられるだろう。データセンターなどのワークロードを分析した結果、こうした(コプロセッサ)機能を念頭に置いて次世代プロセッサを開発する必要があることが明白となった」とHester氏は説明する。

CPUとOSとVMの境界」のエントリーでも、ちらっと書きましたが、JavaVMのハードウェア実装は近いうちに実現されそうですね。
もし、そのうえで、Java実装Browser(ICEbrowser)が動作して、WebOS(YouOSこちらのエントリーも参照。)を、動作させたら、今までのOSやPCの概念が一気に変わってしまう可能性を秘めているのではないでしょうか?JavaVMに特化したようなCPUであれば、組み込みのような機器への搭載も比較的楽でしょうし、データが「あちら側」に存在しているのであれば、どこでも同じ環境が呼び出せるのです。(このようにどこでも同一の環境が扱えるというのは非常に便利です。私の方も、2001年頃からいろいろ試しています。そのあたりの話は、こちらのエントリーをどうぞ。)
そういう状況になるのを防ぐため、ゲイツ様の肝いりで「Windows Live」のようなサービスが生まれているのではないかと思います。そして、「Windows Live Messenger」のエントリーにある「MSの技術TopがGroovy&NotesのRay Ozzie氏」になることへの期待が膨らむわけですね。
(この辺の話は、ジェフリー・ムーア著「ライフサイクルイノベーション」をあわせてお読みいただくと、より理解が深まると思います。)

2006年07月13日

WebOS「YouOS」

YouOS--ウェブOSのメリットと可能性を垣間見る
という、ブラウザ上で動作するOSの解説が出ています。
これは、ブラウザがビューワとなって、サーバ側で処理をして返すという、太古の昔のテレタイプ端末に起源を発する動作のようです。(イメージ的には、WindowsXPのリモートデスクトップという方がわかりやすいでしょうか。)

まさに、「OSの進化」提示したブラウザをビューワとしたOSモデルですね。
これで、さらに処理をクライアントにも割り振るSETI@homeのような機能が付加されれば、もっと、面白くなりますよね。AAA認証(Liberty Allianceなど)がつけば、使った分だけ支払うや使用されただけもらえるという電力網のような使い方に発展するかもしれませんね。

WebOS「YouOS」の続きを読む

2006年07月07日

CPUとOSとVMの境界

1台で同時50万接続のWebサーバーが登場 」だそうです。すごいですね。
普通のIAサーバと呼ばれるようなサーバでは、チューニングをがんばって5000くらいが限界だと思います。それが、100倍の50万です。すごい!!!

HTTP,TCP/IP,イーサネットなどWebサーバーの機能に必要な最低限のプロトコルをFPGA(Field Programmable Gate Array)で実現したWebサーバー専用装置である。

ということですので、構想的にヘテロジニアスマルチコアCPUに近い構想だと思います。ソニーさんのCellのSPEを通信専用として、インプリメントしたものというのが一番わかりやすいかもしれません。
ほかでも、AMDさんの「コプロセッサ構想」は、まさに、そのものといえるのではないでしょうか?
実際に、OpteronとFPGAを結ぶというマザーボードも存在します。こちら

で、こうなってくると、OSとCPUの違いは、どうなるのでしょうか?
JRockitさんでは、「JavaVMは汎用OS上で動かさない」といって、JavaVM専用OSを開発していますが、JavaVMを解釈するCPUというのが、あったらどうでしょうか?

さらに、これを「OSの進化」ブラウザとOSの関係も考慮すると、さらに、面白い妄想が広がります。

2006年07月05日

OSの進化

シチュエーションドリブンデスクトップ環境」の続きで、OSまわりのお話しを。


■(私の考える)OSの世代
●第一世代:シングルタスク
・代表OS:DOS

●第二世代:マルチタスク
・代表OS:Windows、Mac

●第三世代:マルチマシン(マルチPC)
・代表OS:Plan9、仮想OS(Xen)

※まぁ、いろいろとつっこみはあるでしょうが。。。
※基本的には、PC視点を基準にしています。


第一世代、第二世代については、説明の必要はないでしょう。
現在、第三世代への移行期にいると思います。
そして、第三世代とは、OSの境界が「PC」の単位を越えることを意味しています。ソニーさんのCell(PS3)の戦略を想像してもらえるとだいたいイメージは合っていると思います。

こうなると、極端な話、必要なものはビューワだけになります。例えば、Plan9では、DrawTermというものが提供されていて、GUIも含めてすべてを操作することが出来ます。(Plan9では、認証用サーバ、CPU(処理用)サーバ、ファイルサーバという3つのサーバがネットワーク連携することで一つのOS(システム)が構成されます。それを、操作するためのビューアがDrawTermです。)
また、一つの方向性としては、ブラウザをビューワとして使用するという考え方もあります。(これは、Thinクライアントなどと呼ばれるネットスケープ社が提唱したものです。)
これに関しては、Ajaxな「Google Spreadsheets」あたりが、目新しいものとなるでしょう。


という感じで、個人が操作するアプリケーションの範囲が「PC」を超え始めると、使用法がユビキタス化するため、「PC」にデータが保存されていると不都合が起きます。
そのため、Googleさんは、「あちら側」にどんどんとデータを溜め込もうしているわけです。
こちらに、その辺の話が、MS社とGoogle社との対比で出ておりますので、参考になるかと思います。


新しい技術的なキーワードとしては、「シングルサインオン」「グリッド」というところでしょうか?
そして、これまでの話を、全部、繋げるとこちらのエントリーの俯瞰図が完成するのです。といったところで、この辺のお話しは終了して、SIPropの開発記に戻ります。

2005年06月24日

宣伝?

マイクロソフト、「hypervisor」の詳細を明らかに--Windows内部に組み込みへ

MS版XENというべきものらしいです。
やはり、時代は仮想OS化に向かってますなぁ。


ということで、その辺の造詣を深めたい方は、是非、こちらに参加して
見ては、いかがでしょうか?
http://www.tip9ug.jp/
http://www.tip9ug.jp/jp/meeting.html


以上、TIP9UGの宣伝でした。(^-^;A

2005年03月01日

スタック高速化

プレスセッションで6番目の「T」が追加

IntelCPUに、新たなテクノロジーが発表になったとのこと。

「Intel I/O Acceleration Technology」と呼ばれる
新たな「T」が発表された。
これは、今日まで転送方法が変更されていないTCP/IP
の転送を改善する技術である。
これまでよりアプリケーション性能が30%向上する
という。

まじっすか?これ?30%UPって、すごいね。
まだ、詳細は発表されてないようですが、実装とかはどうなるんでしょ?
楽しみな技術ですね。


さて、もう少し、考察してみましょう。

Vanderpool Technology(VT)・・・仮想化支援
LaGrande Technology(LT)・・・セキュリティー支援
Active Management Technology(AMT)・・・障害復旧支援

と言ったテクノロジーも付加されると言うことですので、これらをまとめると
やはり、Xenのようなものに必要な機能なんですよね。

VTは、言わずもがなですね。
LTは、他人とPCリソースをシェアしようとする場合、他人にデータを見られない
ようにするために必要です。
(LTは、WindowsのNGSCBと連携するやつですね。本来は。)
AMTは、リモートからの復旧ができる、これってリモートでサーバを管理するには
結構重要なんです。

そして、当然、これらがXenのようなモノを介す場合、ネットワークを経由します。
そのときに、「Intel I/O Acceleration Technology」が役に立つわけです。


こう考えると、Intelは、こちらの方向を見ているのかなと言う気がします。
(まぁ、Intelは、Xenに出資してますし。)

2005年02月12日

仮想マシン

@ITにて、仮想マシンの記事が、掲載されていたので反応してみます。

まずは、これ。
http://www.atmarkit.co.jp/fsys/kaisetsu/053virtual_machine/virtual_machine.html

う〜ん、ごくごく普通の仮想マシンの使い方ですね。
これといって、特筆するようなものはなし。

ただ、

シナリオ3:OSイメージのバックアップをとる

は、結構便利かもと思いました。
サーバのディスクイメージってとるの大変ですから、こんな感じで
さくっとイメージとれるのはすばらしいことだと思います。
ほんとに、これだけでも使う価値ありですね。




そして、最後に、書いてありました。
これです、これ。これが、仮想マシンの真髄です。

複数のサーバをまとめて、リソース・プールを作成し、そこから必要なリソースをアプリケーションが得るような仮想化技術が普及することになるだろう。

聞いたことあると思います、これと同じことを言っているシステムって。
そうです、「グリッド」です。

実は、この手の技術って、こういう使い方なんですよね。今の流れって。
私の求めているシステムは、これなんです。この辺の突っ込んだ話は
いずれまた。








続いて、こちら。
http://www.atmarkit.co.jp/flinux/special/vm/vm01.html

こちらは、もう少し、大きな概念の説明ですね。
非常にわかりやすく、よくまとまっています。




そして、どうやら目玉になっているようですが「仮想マシンモニタ Xen」。
これ、これがすごいんです。「専用モニタを用いる仮想マシン」の解説を
読んでみてください。
どうでしょ?これも、「グリッド」を彷彿とさせませんか?

これを踏まえて、こちら。
http://www.computerworld.com/hardwaretopics/hardware/server/story/0,10801,98814,00.html?source=NLT_LIN&nid=98814

Xenが、RedHatとSUSEに、載ってくるらしいのです。
もし、本当に載ってくるとすれば、これらのOSをインストールした時点で
グリッドのリソース候補マシンの完成です。

Xenに関しては、すでに動いているおもしろいネットワークもあるので、
そのへんを含めて、いずれ書こうかなと思います。
はっきり言って、この辺は、すごいです。




近いうちにXenの記事を出すそうなので、かなり、期待です。






おまけ
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0502/08/news023.html
Cellが、発表されてようです。
こちらは、言わずとしれたPS3&グリッドコンピューティング用のプロセッサです。
記事中央付近に、「仮想化技術」の文字が。。。
IntelでいうところのVanderpool Technologyがデフォルト装備されていると
みてよさそうです。

これからみるに、グリッドを実現するアーキテクチャ的には、上で解説している
ようなXenなどのアーキテクチャを元にやるようですね。
やはり、グリッドは、仮想化からってことですね。

しかし、スペック見るほど、化け物プロセッサですね、これ。
PPC完全互換と言うことは、某MacXが走る可能性が。これは、すごいかも。
もちろん、YellowDogLinuxなんかも動く可能性もあるわけで。

どこか、PC汎用パーツが使えるようなマザーボード出してくれないかしらん。

仮想マシンの続きを読む

2005年02月02日

Plan9インストール

Plan9な環境を作ってみようかとおもい、早速インストールしてみました。
(正確には、先週からやっていたのですが、風邪引いて倒れて他ので、止まってました。(^-^;A)


木田さんのHPを参考にして、軽くインストールしてみる。

今回のポイントは、VMWareを使ってみた点。
これにより、CPUサーバや認証サーバなどいっぱい増やすのがらくちんに
なるという利点があります。
(本家サイトには、それを見越して、VMWare用のイメージもある)


う〜ん、これといって全くはまるような点は、ございません。
OSをOtherに設定して、後は、ごくごく普通にインストールできちゃいました。


完了画面


コマンド入力までの起動


 


 


 


みよ!これが、VMWareに輝くGlendaちゃんだ!!!

rioの起動

 

 

 

ついしん なんとか、風邪、直ってきました。 でも、まだ、咳が止まらない。。。けっこう、くるしいです。